Excelで表を作成していると、
「数値そのものは合っているのに、見た目が分かりにくい」
と感じたことはありませんか。
たとえば、
・人口や売上などの大きな数値がそのまま表示されていて読みにくい
・小数点の桁数がバラバラで比較しづらい
・コード番号や管理番号の桁が揃っておらず、見栄えが悪い
こうした問題は、
Excelの「セルの書式設定」→「ユーザー定義」を使うことで一気に解決できます。
この記事では、
実務で特によく使う次の3つの表示テクニックを、例を交えて解説します。
・数値の桁を丸めて分かりやすく表示する方法
・小数点以下の桁数を揃えて表示する方法
・数値の先頭に0を付けて桁数を揃える方法
いずれも「数値そのものは変えず、表示だけを整える」方法です。
集計や計算結果に影響しないため、安心して使えます。
ここでは、Excelの『セルの書式設定』→『ユーザー定義』の
『種類』を使った、実務でよく使う3つの設定方法を紹介します。
・桁を丸める。何千万や何十億などの大きな数を扱う時は千や百万の位に丸めて表示するとわかりやすい表になります。
・小数点以下を揃える。
・連番の頭に0を付けて桁数を揃える。
「ユーザー定義」の表示の手順は、こちらの「セルの書式設定」を参照ください。
ユーザー定義の基本
これから紹介する設定は、すべて
「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」→「種類」
に書式コードを入力して行います。
ユーザー定義を使うことで、
Excel標準の表示形式ではできない、柔軟な数値表示が可能になります。
桁を丸めて表示する
数値が大きくなるほど、人は直感的に把握しづらくなります。
そのため、表では「千」「百万」「億」などの単位で表示すると、
内容が一気に理解しやすくなります。
たとえば、県ごとの人口データなどでは、
1人単位まで表示する必要はあまりありません。
千人単位や百万人単位で表示した方が、比較しやすい表になります。
以下の県ごとの人口を表した表の桁を千人や百万人に丸めます。

「ユーザー定義」ー「種類」に下記の様に入力します。
この時「 ”千人”」を最後につけると単位として表示されます。

#,##0,
この書式では、
数値を1,000で割った値が表示されます。
末尾のカンマ1つが「千の位を省略する」意味になります。
#,##0,,
カンマを2つにすると、
1,000,000(百万)単位で表示されます。
単位を文字で表示する
数値の後ろに
“千人” や “百万円” のような文字を付けたい場合は、
ダブルクォーテーションで囲みます。
”千人” などダブルクォーテーションで囲んだ文字列は自動で表記されます。
これにより、
表示上は「1234千人」のように単位付きで表示されますが、
数式バーには元の数値がそのまま残ります。

カンマの数と単位の関係
ユーザー定義では、
カンマの数で丸める桁が決まります。
数字を読む際には「千・百・十億・一兆の法則」があります。
「,」(半角カンマ)1つで千の位、「,,」2つで百万の位、「,,,」3つで十億の位、「,,,,」4つで1兆の位。
- 1つ目のカンマが千の単位(1,000 → 千)
- 2つ目のカンマが百万の単位(1,000,000 → 百万)
- 3つ目のカンマが十億の単位(1,000,000,000 → 十億)
- 4つ目のカンマが一兆の単位(1,000,000,000,000 → 一兆)
小数点以下の桁数を揃える
次に、小数点以下を揃える方法です。
数値の小数点以下がバラバラだと、
表全体が読みづらくなり、比較もしにくくなります。
例として空気の屈折率に合わせて小数点を合わせます。

小数点以下を6桁で揃える例
小数点以下6桁で揃えて表示させます。
0.??????
この書式では、
小数点以下を最大6桁まで表示し、
存在しない桁は空白として扱われます。
「0」を使うと必ず表示され、
「?」を使うと桁を揃えつつ不要な0は表示されません。
用途に応じて、
0 と ? を使い分けることで、
見やすさと正確さを両立できます。

小数点が揃って表示されました。

連番の頭に0を付けて桁数を揃える
最後に、
連番やコード番号の表示でよく使うテクニックです。
連番の頭に0を付けて桁数を揃えたい場合の方法です。
たとえば、
1、2、3 と入力した数値を、
001、002、003 のように表示したい場合があります。
コード番号などの表記のときに使えます。
このときに使うのが、次の書式です。
コードとして3桁の表示にします。

3桁で表示する場合
種類に下記を入力します。
000
この設定を行うと、
数値が1桁や2桁でも、自動的に先頭に0が付いて表示されます。
重要なのは、
これは「表示だけ」の変更であり、
実際の数値は 1、2、3 のままだという点です。
そのため、
並び替えや計算にも影響せず、
管理番号・商品コード・受付番号などに安心して使えます。

コードが頭に0がついて3桁表示になりました。

ユーザー定義を使うメリット
ユーザー定義の最大のメリットは、
「数値の意味を変えずに、見た目だけを整えられる」ことです。
・計算結果は正確なまま
・表は見やすく整理される
・相手に伝わりやすい資料になる
特に、
報告書・資料提出・共有用Excelでは、
数値の見せ方がそのまま評価につながることもあります。
おわりに
今回は、
Excelの「セルの書式設定(ユーザー定義)」を使って、
・数値の桁を丸めて表示する方法
・小数点以下を揃える方法
・数値の先頭に0を付けて桁数を揃える方法
この3つを解説しました。
どれも一度覚えてしまえば、
日常業務で何度も使える実用的なテクニックです。
「数値は合っているのに、表が読みにくい」
そう感じたときは、
ぜひユーザー定義を活用してみてください。

