新しいiPhoneへ機種変更するとき、「今使っているSIMカードを差し替えれば、そのまま使える」と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、日本向けのiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone Air、iPhone 17eには、物理SIMカードを入れるSIMトレイがありません。通信回線はeSIMで設定します。
現在物理SIMを使っていても、電話番号を変える必要はありません。対応する通信会社なら、eSIMクイック転送やeSIMの発行手続きによって、現在の電話番号と契約を新しいiPhoneへ移せます。
チエバコ迷いやすいのは、写真やアプリの「データ移行」と、電話番号を使えるようにする「回線移行」が別の作業だという点です。
この記事では、物理SIMカードを使えないiPhoneを一覧にし、今使っている端末に応じた移行方法、通信会社別の確認点、旧端末を初期化する前の注意点をまとめます。
- 日本向けiPhone 17シリーズ・iPhone Air・iPhone 17eは物理SIMカードに非対応
- 現在の電話番号や契約はeSIMへ移せる
- 新しいiPhoneが届く前にeSIMへ変更する必要はない
- クイック転送を使えない場合は通信会社でeSIMを発行する
- 新しいiPhoneで通話・SMS・通信を確認するまで旧端末を初期化しない
iPhoneでSIMカードが使えない機種一覧
2026年8月時点で、Appleが日本で販売している物理SIM非対応のiPhoneは次のとおりです。
| 日本向けモデル | 物理SIMカード | eSIM | 同時に使える回線 | 保存できるeSIM |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 17 | 非対応 | 対応 | 2回線 | 8つ以上 |
| iPhone 17 Pro | 非対応 | 対応 | 2回線 | 8つ以上 |
| iPhone 17 Pro Max | 非対応 | 対応 | 2回線 | 8つ以上 |
| iPhone Air | 非対応 | 対応 | 2回線 | 8つ以上 |
| iPhone 17e | 非対応 | 対応 | 2回線 | 8つ以上 |
各モデルはデュアルeSIMに対応しており、2つのeSIMを同時に有効にできます。仕事用と個人用など、複数の回線を利用する場合も、物理SIMと組み合わせるのではなくeSIMを2回線設定します。
仕様は、AppleのiPhone 17、iPhone 17 Pro/Pro Max、iPhone Air、iPhone 17eの各公式ページで確認できます。
なお、iPhone 16シリーズなど、日本向けの従来モデルには、nano-SIMとeSIMの両方に対応する機種があります。「eSIMに対応している機種」と「eSIMしか使えない機種」は同じ意味ではありません。
海外で購入したiPhoneはSIM仕様が異なる場合がある
iPhoneのSIM仕様は、販売された国や地域によって異なる場合があります。
海外版や中古品を購入するときは、日本のApple公式ページだけで判断せず、モデル番号と購入地域の仕様を確認してください。この記事では、日本向けモデルを前提にしています。
新型iPhoneのSIM対応はAppleの正式仕様で確認する
2026年8月時点では、Appleは次期iPhoneの日本向けSIM仕様を正式発表していません。
次のiPhoneも物理SIM非対応になるという予想はありますが、発表前の情報だけで対応状況を断定することはできません。新機種が発表されたら、Apple日本版の製品仕様にある「SIMカード」の項目を確認する必要があります。
eSIMとは?物理SIMカードとの違い
eSIMは、iPhone本体に組み込まれたデジタルSIMです。通信会社から発行された回線情報をiPhoneへ登録することで、電話、SMS、モバイル通信を利用できます。
| 比較項目 | 物理SIMカード | eSIM |
|---|---|---|
| 形状 | 取り外せるICカード | 本体内蔵型のデジタルSIM |
| 機種変更 | 対応機種ならカードを差し替える | 回線情報を転送または再発行する |
| 紛失・破損 | カードを紛失・破損する可能性がある | SIMだけを取り外したり紛失したりしない |
| 開通時の通信環境 | 差し替えだけで使える場合がある | Wi-Fiなどが必要になる場合がある |
| 複数回線 | SIMトレイの数に左右される | 対応機種では複数のeSIMを保存できる |
eSIMだから電話番号が変わるわけではありません。同じ通信会社で機種変更する場合は、現在の電話番号と契約をeSIMとして新しいiPhoneへ移すのが基本です。
今使っている端末からeSIMの移行方法を選ぶ
どの方法を使うかは、新しいiPhoneの機種名だけでなく、現在の端末、SIMの種類、通信会社の対応状況によって決まります。
| 現在の端末とSIM | 最初に確認する方法 | 利用できない場合 |
|---|---|---|
| iPhone+物理SIM | 物理SIMをeSIMへ変換しながらクイック転送 | 通信会社でeSIMを発行 |
| iPhone+eSIM | eSIMクイック転送 | 通信会社でeSIMを再発行 |
| 古いiPhone+物理SIM | OSと通信会社の対応条件を確認 | 通信会社でeSIMを発行 |
| Android+物理SIM | 通信会社のAndroidからiPhoneへの移行手順を確認 | 通信会社でeSIMを発行 |
| Android+eSIM | 端末間転送の対応状況を確認 | 通信会社でeSIMを再発行 |
| 2回線以上を利用 | 回線ごとに転送・再発行方法を確認 | 1回線ずつ設定する |
iOS 26では、一部の通信会社と対応端末でAndroidとiPhone間のeSIM転送も利用できます。ただし、すべてのAndroid端末や回線で使えるわけではありません。Androidから変更する場合は、契約先の案内を優先してください。
物理SIMからeSIMへ変えるのは新しいiPhoneが届いてから
新しいiPhoneを購入する前に、現在の物理SIMを急いでeSIMへ変更する必要はありません。
基本的には、新しいiPhoneが手元に届いてから、初期設定中のeSIMクイック転送または通信会社のeSIM発行手続きを利用します。



先に旧端末の回線を止めると、ログインや本人確認に必要なSMSを受信できなくなる可能性があります。新しいiPhoneが届くまで、今の回線を使える状態で残しておきましょう。
通信会社でiPhoneを購入する場合
通信会社で端末を購入した場合は、購入時または商品到着後に案内される回線切り替え手順に従います。通信会社から新しいiPhoneへeSIMが割り当てられている場合は、初期設定中に画面の案内に沿って有効化できます。
Apple Storeや家電量販店で本体を購入する場合
SIMフリーのiPhoneを購入しても、現在の回線が自動的に移るとは限りません。契約中の通信会社がクイック転送に対応しているかを確認し、対応していなければマイページやアプリからeSIMを発行します。
格安SIMを利用している場合
格安SIMでは、eSIMに対応していてもクイック転送には対応していない場合があります。また、契約中のプランがeSIM非対応なら、プラン変更や回線の見直しが必要です。
新しいiPhoneを購入する前に、契約先の動作確認端末一覧、eSIM対応、再発行方法、手数料、受付時間を確認しておきましょう。
iPhoneへ機種変更する前に確認すること
- 契約中の通信会社とプランがeSIMに対応しているか
- 購入するiPhoneが動作確認端末に含まれているか
- eSIMクイック転送に対応しているか
- 新旧iPhoneのOSを更新できているか
- Apple Accountと通信会社のマイページへログインできるか
- 旧端末でSMSとメールを受信できるか
- Wi-Fiまたはインターネット共有を利用できるか
- 複数回線を使っている場合は各回線の移行方法を確認したか
- 旧端末のバックアップを作成したか
通信会社のアカウント情報や暗証番号が分からない場合は、機種変更を始める前に確認しておくと、途中で手続きが止まりにくくなります。
eSIMクイック転送で物理SIMを移す手順
eSIMクイック転送は、通信会社へ問い合わせずに、旧iPhoneの物理SIMまたはeSIMから新しいiPhoneへ電話番号を転送する方法です。
Appleの現在の案内では、両方のiPhoneで同じApple Accountにサインインしていること、旧iPhoneのロックを解除できること、端末同士が近くにあること、Bluetoothがオンになっていること、両方の端末にiOS 18.4以降がインストールされていることが主な条件です。
通信会社側に別の利用条件がある場合もあるため、実際の手続きでは契約先の案内も確認してください。
- 新しいiPhoneで「設定」を開く
- 「モバイル通信」をタップする
- 「モバイル通信を設定」または「eSIMを追加」をタップする
- 表示された電話番号を選ぶか「近くのiPhoneから転送」をタップする
- 旧iPhoneで転送を承認する
- 求められた場合は新しいiPhoneに表示された確認コードを入力する
- 新しいiPhoneで回線が有効になるまで待つ
新しいiPhoneで回線が有効になると、転送元のSIMは無効になります。物理SIMカード自体が旧端末に残っていても、そのカードでは通信できません。
初期設定中に「モバイル通信を設定」と表示された場合は、そのまま画面の案内に沿って転送できます。Appleの最新手順は、iPhoneでeSIMを設定するで確認できます。
クイック転送を使えない場合はeSIMを発行する
「近くのiPhoneから転送」が表示されない場合や、現在の端末がAndroidの場合は、通信会社のマイページ、アプリ、QRコードなどを使ってeSIMを発行または再発行します。
マイページやアプリでeSIMを発行する
通信会社のマイページやアプリで、SIMカードからeSIMへの変更または機種変更を選びます。このとき、新しいiPhoneのEIDやIMEIが必要になる場合があります。
EIDとIMEIは、新しいiPhoneの「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。開通手続き後は、通信会社の案内に沿ってeSIMをダウンロードします。
QRコードでeSIMを設定する
通信会社からQRコードが発行された場合は、新しいiPhoneの初期設定画面で「QRコードを使用」を選ぶか、設定後にカメラで読み取ります。
QRコードを新しいiPhone自身の画面に表示すると、カメラで読み取れません。パソコン、タブレット、旧端末など別の画面へ表示しておくと進めやすくなります。発行されたQRコードに有効期限や利用回数の制限がある場合は、再発行の条件も確認してください。
通信会社から自動で割り当てられたeSIMを有効にする
通信会社でiPhoneを購入した場合などは、eSIMが新しい端末へ割り当てられていることがあります。「モバイル通信プランのインストールの準備ができました」と表示されたら、通知を開いて画面の案内に沿って有効化します。
eSIMクイック転送に対応する主な通信会社
Appleが日本でeSIMクイック転送対応として掲載している主な通信会社には、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、UQ mobile、ワイモバイル、LINEMO、povo、BIGLOBE、J:COMがあります。
| 通信会社・ブランド | 最初に確認する方法 | 転送できない場合 |
|---|---|---|
| ドコモ・ahamo | eSIMクイック転送 | eSIM発行手続き |
| au・UQ mobile | eSIM転送 | My au/My UQ mobileなどで再発行 |
| ソフトバンク・ワイモバイル | eSIMクイック転送 | 各ブランドの機種変更・再発行手続き |
| 楽天モバイル | eSIMクイック転送 | my 楽天モバイルで再発行 |
| LINEMO・povo | eSIMクイック転送 | 各サービスの案内に沿って再発行 |
| BIGLOBE・J:COM | eSIMクイック転送の利用条件を確認 | 各社のeSIM設定手順を確認 |
| その他の格安SIM | eSIMと新機種への対応を確認 | プラン変更または対応回線を検討 |
対応状況や手続き方法は変更される可能性があります。AppleのeSIM対応通信事業者一覧と、契約先の公式ページを確認してください。
具体的な操作画面は、ドコモのeSIMクイック転送、auのeSIM設定手順など、契約先の案内を優先しましょう。
iPhoneのデータ移行とeSIM設定を行う順番
新しいiPhoneでは、クイックスタートによるデータ移行とeSIM転送を初期設定の流れで続けて行える場合があります。
- 旧端末をバックアップし、OSを更新する
- 新旧端末を充電してWi-FiとBluetoothを確認する
- 新しいiPhoneでクイックスタートを始める
- 「モバイル通信を設定」が表示されたら回線を転送する
- 写真、アプリ、設定などのデータ移行を完了する
- モバイル通信、電話、SMSを確認する
- 必要なアプリへログインし直す
- すべて確認してから旧端末を初期化する
契約先や購入方法によっては、データ移行後にeSIMを発行する場合もあります。画面に転送項目が表示されなければ、データ移行を終えてから通信会社の手続きを行っても問題ありません。
eSIM設定にはWi-Fiが必要になることがある
eSIMを有効にする前は、新しいiPhoneでモバイル通信を利用できません。eSIMのダウンロード、通信会社アプリへのログイン、QRコードの表示、本人確認などで、Wi-Fiまたはインターネット共有が必要になる場合があります。
自宅のWi-Fiが不安定なら、機種変更を始める前に接続状態を確認しておきましょう。iPhoneでWi-Fiにつながらない、接続してもインターネットを利用できない場合は、次の記事も参考にしてください。


eSIMを設定できない・圏外になる場合の確認方法
転送や発行を行っても回線を利用できない場合は、次の順番で確認します。
- 「設定」→「モバイル通信」に契約中の電話番号が表示されているか
- 対象の回線がオンになっているか
- 機内モードを一度オン・オフして改善するか
- iPhoneを再起動して改善するか
- 「設定」→「一般」→「情報」に通信事業者設定の更新が表示されないか
- 通信会社側の回線切り替えが完了しているか
- APN構成プロファイルが必要な回線では設定が完了しているか
eSIMプロファイルを自己判断で削除すると、再発行が必要になる場合があります。設定に問題があるときは、削除する前に通信会社へ確認してください。
旧iPhoneを初期化する前に確認すること
新しいiPhoneに写真やアプリが表示されても、それだけで機種変更が完了したとは限りません。Wi-Fiを一度オフにして、モバイル通信で接続できるかを確認します。
- モバイル通信でWebページを開ける
- 電話の発信と着信ができる
- SMSを送受信できる
- 通信会社のマイページへログインできる
- LINE、メール、認証アプリを利用できる
- Apple Payや交通系ICカードの移行を確認した
- 複数回線を使っている場合はすべての回線を確認した
- 旧端末にしか残っていない写真やデータがない
機種変更後に電話は使えるのにLINEの通知が消える、着信音が鳴らないといった場合は、回線ではなく通知設定や集中モードが原因の可能性があります。




eSIM移行を機に通信会社も見直す場合
現在の通信会社や契約プランがeSIMに対応していない場合は、新しいiPhoneの購入前に回線の見直しが必要です。
店舗で相談したい場合はワイモバイルも候補
オンラインだけでeSIMを設定するのが不安な人は、店舗で相談できる通信会社を候補にできます。ワイモバイルはeSIMクイック転送に対応し、店舗で相談できる窓口もあります。
オンラインで手続きしたい場合はahamoも候補
オンラインでの手続きに慣れている人は、ahamoも選択肢になります。ahamoではeSIMクイック転送を利用でき、条件を満たさない場合はeSIM発行手続きへ進めます。
iPhoneとSIMカードのよくある疑問
iPhone 17やiPhone 17eで今のSIMカードを使えますか?
日本向けのiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone Air、iPhone 17eには物理SIMカードを差し込めません。現在の電話番号と契約をeSIMとして移す必要があります。
物理SIMからeSIMへ変えると電話番号も変わりますか?
同じ契約をeSIMへ変更するだけなら、通常は電話番号をそのまま引き継げます。新規契約や別回線の追加とは異なります。
新しいiPhoneが届く前にeSIMへ変更した方がよいですか?
原則として事前変更は不要です。新しいiPhoneが届いてから、クイック転送または通信会社の手続きで移行します。契約先から別の案内を受けている場合は、その手順を優先してください。
クイック転送が表示されない場合はどうしますか?
新旧端末のOS、Apple Account、Bluetooth、Wi-Fi、通信会社の対応状況を確認します。条件を満たしても表示されなければ、通信会社のマイページやアプリからeSIMを発行してください。
AndroidからeSIM専用iPhoneへ機種変更できますか?
できます。対応する組み合わせでは端末間転送を利用できますが、利用できない場合は通信会社で物理SIMからeSIMへの変更またはeSIMの再発行を行います。
eSIMを2回線同時に使えますか?
iPhone 17、17 Pro/Pro Max、Air、17eは、2つのeSIMを同時に有効にできます。ただし、両方の通信会社がeSIMに対応している必要があります。
次期iPhoneも物理SIMカードを使えませんか?
Appleが正式な日本向け仕様を発表するまでは断定できません。製品発表後に、Apple公式の仕様ページで「SIMカード」の項目を確認してください。
まとめ|eSIM専用iPhoneは回線の移行方法を先に確認する
日本向けのiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone Air、iPhone 17eでは、物理SIMカードを差し替えて機種変更することはできません。
ただし、現在の電話番号と契約を失うわけではありません。対応する通信会社なら、eSIMクイック転送またはeSIMの発行手続きによって、新しいiPhoneへ回線を移せます。
新しいiPhoneが届く前に物理SIMを止める必要はありません。端末が手元に届いてから、データ移行と回線移行を分けて確認し、モバイル通信、電話、SMSが使える状態になってから旧端末を初期化しましょう。
今後の新型iPhoneについても、発表前の情報ではなく、日本向けのApple公式仕様を確認することが大切です。
スマホの設定、通信、通知などで困った場合は、スマホ設定のまとめページから症状別の記事を確認できます。





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