自作PCのストレージの種類と選び方|HDD・SSD・M.2・NVMeの違いを一覧比較

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自作PCのストレージの種類と選び方

自作PCのパーツを選んでいると、ストレージには「HDD」「SSD」「SATA」「M.2」「NVMe」など、似たような言葉が数多く出てきます。

名称だけを見ても、何が違うのか、どれを組み合わせられるのか分かりにくいのではないでしょうか。

チエバコ

M.2 SSDを選べば、すべて高速になると思っていました。SATAとNVMeがあると知ると、さらに迷ってしまいます。

結論からいうと、現在の新規自作PCでは、PCIe 4.0対応のM.2 NVMe SSDを1TBまたは2TB選ぶのが基本です。大容量データを安く保存したい場合はHDD、M.2スロットがないPCの高速化や増設には2.5インチSATA SSDが候補になります。

ただし、M.2という形状だけでは速度や互換性を判断できません。マザーボード側の対応規格、PCIeの世代、SSDの容量、発熱、耐久性まで確認する必要があります。

  • 新規自作PCの基本:PCIe 4.0対応M.2 NVMe SSD
  • 容量の基準:一般用途は1TB、長期使用やゲーム・写真保存まで考えるなら2TB
  • 大容量データの保存:容量単価を抑えやすいHDD
  • 購入前の確認:M.2の対応方式、PCIe世代、サイズ、スロット共有、ヒートシンク
目次

自作PCで使われるストレージの種類を一覧比較

まずは、自作PCで主に使われる内蔵ストレージの全体像を確認しましょう。

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種類主な形状接続・通信方式速度の傾向ケーブル向いている用途購入時の注意点
3.5インチHDD厚みのある箱型SATA4種類の中では遅いデータ用と電源用が必要写真・動画・完成データ・バックアップの保存回転音、振動、衝撃、記録方式を確認
2.5インチSATA SSD薄い箱型SATAおおむね500~560MB/s級データ用と電源用が必要旧PCの高速化、M.2不足時の増設設置場所とSATA端子の空きを確認
M.2 SATA SSD細長い基板型SATA2.5インチSATA SSDと同程度不要M.2 SATA対応PCの交換・増設NVMe専用スロットでは認識されない
M.2 NVMe SSD細長い基板型PCIe+NVMe数千MB/sから1万MB/s超の製品まである不要OS、アプリ、ゲーム、動画編集、作業データPCIe世代、サイズ、発熱、スロット仕様を確認

表の読み方で最も大切なのは、M.2はSSDの形状を表す名称であり、速度を表す名称ではないことです。M.2 SSDにはSATA方式とNVMe方式があり、同じような見た目でも性能と対応スロットが異なります。

新しい自作PCのシステムドライブにはM.2 NVMe SSDが向いていますが、すべてを高速なSSDに統一する必要はありません。保存するデータの種類や容量によって、HDDやSATA SSDを組み合わせると費用を抑えられます。

このほかにも、ノートPCなどで使われる2.5インチHDD、旧規格のmSATA、主に企業向けで見られるU.2、PCIeスロットへ挿す拡張カード型SSDなどがあります。mSATAとM.2は見た目が似ていても互換性はありません。この記事では、現在の一般的な自作PCで購入候補になりやすい4種類を中心に扱います。

外付けHDD・SSDやNASもストレージの一種ですが、PCを動かすための内蔵ストレージとは役割が異なるため、主にバックアップ先として後半で取り上げます。

HDD・SSD・M.2・SATA・NVMeの違い

ストレージの名称が分かりにくいのは、記録方式、形状、接続規格、通信規格を表す言葉が並んでいるためです。

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分類該当する名称何を表しているか判断するときのポイント
記録方式HDD、SSDデータを磁気ディスクへ記録するか、半導体メモリーへ記録するか速度、容量単価、動作音、耐衝撃性が異なる
形状3.5インチ、2.5インチ、M.2ドライブや基板の大きさと取り付け方法PCケースとマザーボードへ取り付けられるかを確認
接続方式SATA、PCIeストレージとPCの間でデータを運ぶ経路対応端子と最大速度を確認
通信規格NVMe主にPCIeを通じてSSDとPCが通信するための規格「M.2 NVMe」「PCIe 4.0 x4」などの製品表記を確認

NVM Expressによると、NVMe仕様は、ホスト側のソフトウェアと不揮発性メモリーが通信する方法を定めています。NVMeはM.2だけに限定された名称ではなく、U.2や拡張カード型などにも使われます。ただし、一般的な自作PCでは「M.2 NVMe SSD」が中心です。

3.5インチHDDは大容量データの保存に向いている

HDDは、内部の磁気ディスクを回転させ、磁気ヘッドでデータを読み書きするストレージです。SSDより読み書きは遅く、動作音や振動もありますが、容量単価を抑えやすい強みがあります。

写真、動画、音楽、完成した制作データなど、頻繁には使わない大容量ファイルの保存先に向いています。OSや日常的に使うアプリをHDDへ入れると、起動や更新に時間がかかりやすいため、新規自作PCのシステムドライブにはSSDを選ぶのが基本です。

HDDはCMR・SMRと回転数も確認する

HDDにはCMRとSMRという記録方式があります。大量のデータを繰り返し書き込む用途では、持続的な書き込み性能を確保しやすいCMRが候補になります。SMRは製品によって価格を抑えやすい一方、大量書き込み時に速度が低下することがあります。

また、一般的なデスクトップ向けHDDでは5,400rpm級と7,200rpm級が見られます。回転数が高い製品は速度を得やすい反面、発熱、消費電力、動作音も考慮が必要です。容量だけでなく、メーカーが示す用途、記録方式、回転数、保証期間まで確認しましょう。

2.5インチSATA SSDは旧PCの高速化や増設に使いやすい

2.5インチSATA SSDは、半導体メモリーへデータを保存する箱型のSSDです。内部に回転部品がないため、HDDより高速で静かに動作し、振動や衝撃にも比較的強い特徴があります。

SATA Revision 3.0の転送速度は6Gb/sで、市販されているSATA SSDの順次読み出し速度は、おおむね500~560MB/s級です。M.2 NVMe SSDより最大速度は低いものの、HDDから交換すると、Windowsやアプリの起動、ファイル操作の応答は大きく改善します。

M.2スロットがない旧世代PCを高速化するときや、マザーボードのM.2スロットを使い切った後の増設先として、現在でも利用価値があります。接続にはマザーボードへつなぐSATAデータケーブルと、電源ユニットから伸びるSATA電源ケーブルが必要です。

電源ユニットの容量やケーブル構成については、自作PCの電源ユニットの選び方で説明しています。参考にしてください。

M.2 SATA SSDは形が同じでもNVMe SSDではない

M.2 SATA SSDは、細長い基板型のM.2形状でありながら、データの転送にはSATAを使うSSDです。ケーブルが不要でPC内部をすっきりさせられますが、速度は2.5インチSATA SSDとほぼ同じです。

注意したいのは、マザーボードにM.2スロットがあっても、必ずM.2 SATA SSDへ対応しているとは限らないことです。PCIe・NVMe専用のM.2スロットへM.2 SATA SSDを取り付けても認識されません。

端子部分の切り欠きは判断材料になりますが、外観だけで互換性を決めるのは危険です。製品仕様の「SATA」「PCIe」「NVMe」という表記と、マザーボードの仕様書やマニュアルを照合してください。

M.2 NVMe SSDは現在の自作PCで中心になる

M.2 NVMe SSDは、主にPCIeを通じてデータを転送し、NVMe規格でPCと通信するSSDです。SATA SSDより高速で、ケーブルも必要ありません。

Windows、アプリ、ゲームの起動だけでなく、大容量ファイルのコピー、動画編集、写真の書き出し、仮想環境など、ストレージへのアクセスが多い作業で効果を得やすくなります。

M.2 2280の数字は幅と長さを表している

デスクトップPC向けM.2 SSDでは「2280」が一般的です。最初の22は幅22mm、後ろの80は長さ80mmを表します。ほかに2230、2242、2260、22110などがあります。

マザーボード側に固定位置が用意されていなければ取り付けられないため、M.2スロットの有無だけでなく、対応サイズも確認しましょう。自作PC向けの一般的なマザーボードでは2280へ対応する製品が多いものの、すべて同じとは限りません。

PCIe 3.0・4.0・5.0のM.2 NVMe SSDはどれを選ぶ?

PCIeは世代が新しくなるほど、1レーン当たりの転送能力が高くなります。一般的なM.2 NVMe SSDは4レーンを使う「x4」で接続されます。

Gen4とはPCIe 4.0の第4世代を表す名称

SSDの商品ページで見かける「Gen」は、Generation(世代)の略です。つまり「PCIe Gen4」と「PCIe 4.0」は、どちらもPCIeの第4世代を表しています。

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商品ページの表記読み方意味自作PCでの位置付け
PCIe 3.0/Gen3ジェンスリーPCIeの第3世代旧世代PCの増設や継続利用で候補になる
PCIe 4.0/Gen4ジェンフォーPCIeの第4世代新規自作PCの基本候補
PCIe 5.0/Gen5ジェンファイブPCIeの第5世代高速処理を重視するPCで候補になる

「PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD」なら、M.2が形状、NVMeが通信の仕組み、PCIe 4.0が接続規格と世代を表します。「Gen4 x4」と書かれている場合、PCIe第4世代の信号を4レーン使って接続するという意味です。

PCIe 6.0と7.0も規格として策定されていますが、規格が存在することと、一般向けSSDとして普及していることは別です。この記事では、自作PC用M.2 SSDを選ぶ際に現実的な比較対象となるPCIe 3.0・4.0・5.0を取り上げます。

次の速度は、各世代の高性能な市販製品で見られる順次読み出し速度の目安です。PCIe規格そのものの理論上限ではなく、製品例を基にした比較であり、実際の速度はSSD、容量、マザーボード、処理内容によって変わります。

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PCIe世代高性能製品の読み出し速度目安主な用途選び方注意点
PCIe 3.0 x4最大3,500MB/s級一般作業、旧世代PCの増設対応PCを継続利用するときの候補新規購入ではGen4製品との価格差を確認
PCIe 4.0 x4最大7,000~7,300MB/s級OS、ゲーム、写真、動画編集、一般的な制作新規自作PCの基本候補製品ごとの速度・発熱・耐久性に差がある
PCIe 5.0 x4最大14,000~14,800MB/s級大容量データの連続処理、高性能PC速度を生かせる用途が明確な場合に選ぶ価格、発熱、ヒートシンク、対応スロットを確認

一般用途ならPCIe 4.0が性能と扱いやすさのバランスを取りやすい

Web閲覧、Office、ブログ作成、写真管理、ゲームなどでは、PCIe 4.0対応SSDで十分な性能を得やすくなります。PCIe 5.0対応SSDは順次読み書きが非常に高速ですが、普段の操作がGen4の2倍速く感じられるとは限りません。

大容量動画の読み書きを繰り返す、巨大な制作データを扱うなど、ストレージ性能が作業時間へ直接影響する用途ではGen5を検討できます。用途が明確でなければ、Gen4 SSDへ予算を配分し、容量を1TBから2TBへ増やす方が使いやすい場合があります。

新しいSSDを古いPCIeスロットへ挿すと速度はスロット側に制限される

PCIeには世代間の互換性があり、たとえばPCIe 4.0対応SSDをPCIe 3.0対応スロットで使用できる組み合わせがあります。ただし、動作速度はPCIe 3.0側の範囲に制限されます。

マザーボードやSSDによって条件が異なるため、購入前には双方の仕様を確認してください。将来の組み替えまで考えて新しい世代を選ぶ場合も、現在の環境では最大性能が出ない可能性を理解しておきましょう。

ストレージ容量は1TB・2TB・4TBのどれを選ぶ?

必要容量は、Windowsとアプリだけでなく、写真、動画、ゲーム、作業途中のデータ、今後増えるファイルまで含めて決めます。SSDは空き容量が少なくなると運用しにくくなるため、購入時点で必要な容量ぴったりではなく、余裕を持たせることが大切です。

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容量向いている使い方判断の目安注意点
500GB予算を抑えたPC、用途を限定したサブPC文書作成やWeb中心で、大きなデータを別に保存する更新やアプリ追加で空き容量が減りやすい
1TBOffice、ブログ、写真管理、一般用途新規自作PCで無理なく使い始められる容量ゲームや動画を多く保存すると不足しやすい
2TB長期使用、複数ゲーム、写真・動画、制作作業容量に余裕を持ちたい場合の有力候補同じ型番でも容量別に速度やTBWが異なる場合がある
4TB以上大量のゲーム、4K動画、大容量の作業データ高速な大容量データを1台へまとめたい場合価格が上がるため、HDDとの分担も比較する

表示上の容量をすべて自由に使えるわけではありません。フォーマット後の表示方法の違いに加え、Windows、回復領域、アプリ、更新用の空き領域なども必要です。

長期間使う自作PCなら、一般用途でも1TBを基準とし、写真や動画を保存する、ゲームを追加する、後から容量不足で移行したくない場合は2TBを検討すると余裕を持ちやすくなります。

マザーボードのM.2スロットと対応規格を確認する

M.2 NVMe SSDを購入するときは、マザーボードにM.2スロットがあることだけで判断できません。同じマザーボード上でも、スロットごとに対応するPCIe世代や接続先が異なる場合があります。

また、一部のマザーボードではM.2スロットとSATA端子、PCIeスロット、USB4などが帯域を共有します。特定のM.2スロットを使うと、別の端子が無効になる構成もあるため、仕様表の脚注とマニュアルまで確認することが重要です。

  • M.2スロットがSATAとPCIe・NVMeのどちらへ対応するか
  • PCIe 3.0・4.0・5.0のどの世代へ対応するか
  • PCIe x4で動作するか、スロットごとに速度差がないか
  • M.2 2280など、取り付けたいSSDの長さへ対応するか
  • ほかのSATA端子やPCIeスロットと帯域を共有しないか
  • マザーボード付属ヒートシンクの有無と取り付け位置
  • 両面実装SSDや大型ヒートシンクを取り付けられる空間があるか
  • 古いマザーボードではNVMe SSDからの起動へ対応するか

CPU、チップセット、拡張性を含めた確認方法は、自作PCのマザーボードの選び方でもまとめていますので参考にしてください。

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M.2スロットの数だけでなく、各スロットの対応世代と共有条件まで確認すれば、取り付け後に認識しない失敗を減らせます。

SSDは最大速度だけで選ばない

製品ページで目立つ「最大読み出し速度」は重要な比較項目ですが、それだけでSSDの使いやすさや耐久性は決まりません。次の項目も合わせて確認しましょう。

順次速度とランダム性能

順次読み書き速度は、大きなファイルを連続して扱うときに影響しやすい数値です。一方、Windowsやアプリの起動では、小さなデータへ不規則にアクセスするランダム性能や応答時間も関係します。

最大順次速度が高い製品へ交換しても、Web閲覧や文書作成の体感差が公称値どおりになるわけではありません。利用目的に対して必要な性能かを考えることが大切です。

TLC・QLCなどのNAND方式

SSDでは、データを保存するNANDフラッシュの方式としてTLCやQLCなどが使われます。一般にTLCは性能と耐久性のバランスを取りやすく、QLCは大容量化や価格面で有利になりやすい一方、大量の連続書き込みではキャッシュを使い切った後の速度差が現れることがあります。

普段の一般作業やゲーム保存では、QLC製品も用途に合えば選択肢になります。動画素材を頻繁に書き換えるなど書き込み量が多い用途では、TLC、持続書き込み性能、TBWを比較しましょう。

DRAMキャッシュとHMB

SSDには専用DRAMを搭載する製品と、DRAMを搭載せずPCのメモリーの一部を利用するHMB対応製品などがあります。DRAMを搭載しない製品がすべて遅いとは限らず、コントローラーやNAND、ファームウェアを含めた設計によって性能は変わります。

価格だけでなく、長時間書き込み時の性能、消費電力、用途に合った製品クラスかを確認してください。

TBWと保証期間

TBWは「Terabytes Written」の略で、SSDへ書き込める総データ量の目安です。同じシリーズでも容量が大きい製品ほどTBWが高くなる場合があります。

保証は「購入からの年数」と「TBWなどの使用量」のうち、先に条件へ達した時点までとされる製品があります。耐久性を重視するなら、TBWだけでなく保証期間、保証条件、メーカーの管理ソフトやファームウェア提供も比較しましょう。

M.2 NVMe SSDの発熱とヒートシンク

M.2 NVMe SSDは、SATA SSDより高温になりやすく、特にPCIe 4.0・5.0の高性能製品で大容量データを連続処理すると発熱が増えます。

温度が上がりすぎると、SSDが保護のために性能を抑えるサーマルスロットリングが発生する場合があります。高性能SSDを選ぶときは、マザーボード付属のM.2ヒートシンクを使うか、SSDメーカーが指定する冷却方法を確認しましょう。

ヒートシンクを取り付ける際は、放熱シートを保護しているフィルムの剥がし忘れに注意してください。一方、SSDへ最初から大型ヒートシンクが付いている場合は、マザーボード付属品やグラフィックボードと干渉しないかを確認する必要があります。

用途別に考えるストレージ構成

ストレージは1台だけでもPCを使えます。複数台へ分ける目的は、必ずしも速度を上げるためではなく、容量管理、データ移行、故障時の切り分けをしやすくするためです。

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使い方システム・アプリ用データ用バックアップ構成の考え方
一般用途Gen4 NVMe SSD 1~2TB同じSSD内、必要に応じて追加外付けHDD・SSDまたはクラウド最初は1台で始め、容量不足時に増設
ゲーム・写真管理Gen4 NVMe SSD 1~2TBNVMe SSD 2~4TBまたはHDD外付けストレージ頻繁に使うデータはSSD、保管中心はHDD
動画編集・制作Gen4 NVMe SSD 1~2TB高速NVMe SSD 2TB以上大容量HDD・NAS・外付けストレージ作業中データと完成データの保存先を分ける
旧PCの高速化対応するSATA SSDまたはNVMe SSD既存HDDを再利用できる場合もある交換前に別媒体へ保存マザーボードとOS起動の対応を優先確認

システム用とデータ用を分けても、同じPC内の2台だけでは完全なバックアップにはなりません。電源トラブル、誤操作、マルウェア、盗難、火災などでは同時に失う可能性があります。

残したいデータは、PCとは別の外付けストレージやNAS、クラウドなどにも複製し、少なくとも複数の場所へ保存しましょう。

ストレージを取り付けた後に確認すること

新しいストレージを物理的に取り付けただけでは、Windowsのエクスプローラーへ表示されない場合があります。データ用として増設した新品ドライブは、Windowsの「ディスクの管理」で初期化し、パーティションの作成とフォーマットを行います。

  1. BIOS・UEFIでストレージが認識されているか確認する
  2. Windowsの「ディスクの管理」で対象ドライブを確認する
  3. 新品ドライブを初期化し、通常のWindows PCではGPTを選ぶ
  4. 新しいシンプルボリュームを作成してフォーマットする
  5. SSDメーカーの管理ソフトで状態とファームウェアを確認する
  6. 重要データを保存する前にバックアップ方法を決める

OSを新しいSSDへ移す場合は、クローン作成とWindowsの新規インストールという方法があります。作業前に重要データを別の媒体へ保存し、元のドライブをすぐに消去しないことが大切です。

自作PCのストレージ選びでよくある疑問

M.2 SSDなら必ず2.5インチSSDより速い?

必ずしも速いとは限りません。M.2は形状を示す名称です。M.2 SATA SSDはSATAを使うため、2.5インチSATA SSDと最大速度はほぼ同じです。高速性を求める場合は、M.2という表記だけでなく「NVMe」「PCIe 4.0 x4」などを確認します。

PCIe 5.0 SSDを選んだ方が長く使える?

将来性だけで必ずGen5を選ぶ必要はありません。一般用途ではGen4でも十分に高速で、Gen5は価格や発熱も考慮が必要です。長く使う目的なら、世代だけでなく容量、TBW、保証、冷却、メーカーのサポートまで含めて判断しましょう。

SSDは1台と2台のどちらがよい?

一般用途なら、1~2TBのNVMe SSDを1台から始めても問題ありません。動画編集や大量の写真管理では、OS・アプリ用と作業データ用を分けると容量管理や移行がしやすくなります。ただし、2台へ分けることとバックアップは別です。

HDDは現在の自作PCでも必要?

必須ではありませんが、大量の写真や動画、完成データを低い容量単価で保存したい場合は有効です。OSやアプリはSSD、大容量の保管データはHDDという分担ができます。動作音をなくしたい場合や必要容量が少ない場合は、SSDだけの構成も選べます。

PCIe 4.0 SSDをPCIe 3.0のPCで使える?

世代間の互換性によって使用できる組み合わせはありますが、速度はPCIe 3.0側へ制限されます。M.2スロットがNVMe SSDへ対応していること、サイズ、起動対応なども必要なため、マザーボードとSSDの仕様を確認してください。

自作PCのストレージの種類と選び方まとめ

ストレージ選びでは、HDDとSSDの違いだけでなく、形状を表すM.2、接続方式のSATAとPCIe、通信規格のNVMeを分けて考えると整理しやすくなります。

  • 新規自作PCではPCIe 4.0対応M.2 NVMe SSDが基本候補
  • 一般用途は1TB、長期使用やデータ保存まで考えるなら2TBが選びやすい
  • 大容量の保管データにはHDD、旧PCの高速化や増設にはSATA SSDも使える
  • M.2は形状であり、SATA方式とNVMe方式がある
  • 最大速度だけでなく、容量、NAND、TBW、保証、発熱も比較する
  • マザーボードの対応世代、サイズ、スロット共有、冷却方法を購入前に確認する
  • 重要なデータはPC内の別ドライブだけでなく、別の場所にも複製する

迷った場合は、最初にマザーボードのM.2仕様を確認し、PCIe 4.0対応のM.2 NVMe SSDから1TBまたは2TBを選びましょう。そのうえで、保存するデータが増えるならSSDやHDDを追加すると、必要な性能と容量のバランスを取りやすくなります。

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