Excelではファイルやブックの安全性を守るため、複数のパスワード設定が可能です。
特に混同されやすいのが以下の2種類です。
- 「パスワードを使用して暗号化」
→ ファイルを開くときに必ず必要なパスワード。内容は暗号化され、中身を見られません。 - 「全般オプション」(読み取り/書き込みパスワード)
→ 読み取りパスワードを設定すると、ファイルを開く際にパスワードが必要。
→ 書き込みパスワードを設定すると、編集・保存に制限をかけることができます。
誤操作防止や共同作業に便利です。
本記事では、この2種類のパスワードの違いと用途についてわかりやすく解説します。
※設定手順は別記事で詳しく紹介しています。
目次
暗号化(パスワードを使用して暗号化)の特徴
例えるなら… 家の玄関の鍵をかけるイメージ
・ファイルを開く際に必ずパスワードが必要
・AES暗号化されるためセキュリティが高い
・用途:外部に渡す機密資料や個人情報を含むファイルの完全保護
全般オプション(読み取り/書き込み)の特徴
例えるなら… 家には入れるが、机の引き出しには鍵がかかっている状態
ファイルを開く際にパスワードが必要
読み取りパスワード → 閲覧制限
書き込みパスワード → 編集制限(パスワードなしでは読み取り専用で開く)
2種類の違い(比較表)
項目 | 暗号化(情報タブ) | 全般オプション(読み取り/書き込み) |
---|---|---|
ファイルを開く前にパスワード必要? | はい | はい(読み取りパスワード) |
編集制限 | ファイルを開いた後は可能 | 書き込みパスワードで制限可能(パスワードなしは読み取り専用) |
暗号化レベル | 高い(AES暗号化) | 低い〜中程度(限定的) |
用途 | 外部に渡す機密資料 | 共同作業・誤操作防止 |
設定手順
2種類のパスワードを設定する手順の関連記事です。
具体的な設定手順については別の記事で詳しく説明しています。こちらを参考にされてください。
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4. まとめ
暗号化パスワード → 開く前に閲覧制限。外部流出対策向き
全般オプションの読み取り/書き込みパスワード → 開く際にパスワード必須+編集制限可能。社内向けに便利
用途に応じて使い分け、必要であれば両方設定することでより安全性が高まります
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