Excelを使っていると、「別々のセルに入力した文字を一つのセルにまとめたい」という場面はよくあります。
例えば、A列に「姓」、B列に「名」が入力されている場合、これらを結合してフルネームにするなどです。
Excelでは以下の3つの方法で文字列を結合できます。
- &演算子(基本的な結合方法)
- CONCAT関数(複数セルの結合に便利)
- TEXTJOIN関数(区切り文字や空白セル無視が可能)
本記事では、それぞれの使い方とメリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説します。
目次
&演算子で文字列を結合する(基本編)
「&」を使います。
つなげたい文字列を表示したいセルに半角で「=」を入力し、続けて連結させたい文字列のセル番号を「&」でつなげて入力します。
間にスペースを入れたい場合は、つなげるセル番号の間の前後に&をつけ「”_”」(ダブルクォーテーションマークを記入し間にスペース)を入れます。
例:姓と名を結合する
A1に「山田」、B1に「花子」と入力されていれば、結果は「山田花子」となります。

メリット
- 操作が簡単
- 関数を覚える必要がない
デメリット
- セル数が多いと数式が長くなる
- 区切り文字を一括指定できない
CONCAT関数で複数セルを結合する(Excel 2016以降)
Excel 2016以降では、CONCAT関数が使用できます。
複数のセルをまとめて結合したい場合に便利です。
例:A1〜C1を結合する
=CONCAT(A1:C1)
- A1=「山田」、B1=「太郎」、C1=「さん」 → 結果:「山田太郎さん」
メリット
- セル範囲を一括指定できる
- &演算子より数式が短くなる
デメリット
- 区切り文字を入れる場合は別途指定が必要
- Excel 2016以前では使えない
TEXTJOIN関数で区切り文字を指定して結合(Excel 2016以降)
TEXTJOIN関数は、結合時に区切り文字を指定できる便利な関数です。
また、空白セルを無視する機能もあります。
=TEXTJOIN(区切り文字, 空白セル無視, 範囲)
例:A1〜C1を半角スペース区切りで結合、空白セルは無視
=TEXTJOIN(” “, TRUE, A1:C1)
- A1=「山田」、B1=(空白)、C1=「太郎」 → 結果:「山田 太郎」
メリット
- 区切り文字を簡単に設定可能
- 空白セルを自動でスキップできる
デメリット
- Excel 2016以前では使えない
用途別おすすめ
方法 | 対応バージョン | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|
&演算子 | 全バージョン | 基本的な結合 | 少数のセルを結合 |
CONCAT | 2016以降 | 範囲指定で結合 | 多くのセルをまとめる |
TEXTJOIN | 2016以降 | 区切り文字・空白無視可能 | 名前・住所など整形 |
まとめ
セルを結合したい場面はいろいろとあります。
大量のデータを結合する場合は、TEXTJOIN関数がもっとも効率的です。
少量であれば&演算子でも十分対応可能です。
用途に応じて使い分けましょう。
簡単に入力出来ますので、応用を考えてみてください。
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