Excelで名簿や住所録、商品リストを作っていると、別々のセルに入力された文字を一つにまとめたい場面があります。
たとえば、A列に「姓」、B列に「名」が入力されている場合、2つを結合してフルネームにしたいことがあります。また、郵便番号・住所・建物名を一つにまとめたり、商品名と型番をつなげたりする作業もよくあります。
Excelで文字列を結合する方法は、主に次の3つです。
- &演算子で結合する
- CONCAT関数で複数セルを結合する
- TEXTJOIN関数で区切り文字を入れて結合する
少ないセルを簡単につなげたい場合は&演算子、セル範囲をまとめて結合したい場合はCONCAT関数、スペースやカンマなどの区切り文字を入れたい場合はTEXTJOIN関数が便利です。
この記事では、Excelで文字列を結合する方法を、&演算子・CONCAT関数・TEXTJOIN関数に分けて紹介します。空白セルを無視する方法や、日付・数値を結合するときの注意点もあわせて整理します。
Excelの文字列結合は、名簿、住所録、請求書、顧客リスト、商品一覧などでよく使う基本操作です。
手入力で一つずつつなげると時間がかかりますが、数式を使えば下の行にもコピーできるため、大量のデータを短時間で整えられます。
Excelの関数や表作成を基礎から学び直したい場合は、オンライン講座で基本操作から順番に確認しておくと安心です。
Excelで文字列を結合すると何ができる?
Excelの文字列結合とは、別々のセルに入力されている文字や数値を、一つのセルにまとめる操作です。
たとえば、次のような作業で使います。
- 姓と名を結合してフルネームにする
- 郵便番号、住所、建物名を一つにまとめる
- 商品名と型番を結合する
- 日付と予定内容を組み合わせる
- 複数のキーワードをカンマ区切りでまとめる
ここで注意したいのは、「セルの結合」と「文字列の結合」は別の操作という点です。
セルの結合は、複数のセルそのものを一つにまとめる操作です。一方、文字列の結合は、セルの中身だけをつなげて別のセルに表示する操作です。
名簿や一覧表を扱う場合は、セルそのものを結合するよりも、数式で文字列を結合した方が並べ替えやコピーがしやすくなります。
文字列結合の使い分け
Excelで文字列を結合する方法は、目的によって使い分けると作業しやすくなります。
2〜3個のセルをつなげるだけなら、&演算子が簡単です。A1からD1までのように範囲で結合したい場合は、CONCAT関数が使いやすくなります。セルとセルの間にスペース、カンマ、改行などを入れたい場合は、TEXTJOIN関数が向いています。
チエバコ迷ったときは、少ないセルなら&、範囲ならCONCAT、区切り文字や空白セルの処理が必要ならTEXTJOINと考えると選びやすいです。
用途別のおすすめ表
| 方法 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| &演算子 | 少ないセルを簡単に結合できる | 姓と名、商品名と型番などをつなげる |
| CONCAT関数 | セル範囲をまとめて結合できる | A1:D1のような範囲を一括で結合する |
| TEXTJOIN関数 | 区切り文字を指定でき、空白セルも無視できる | 住所、氏名、カンマ区切りリストを整える |
実務では、&演算子とTEXTJOIN関数を使う場面が多くなります。特に、空白セルが混ざるデータや、カンマ区切り・スペース区切りでまとめたいデータでは、TEXTJOIN関数を覚えておくと便利です。
&演算子で文字列を結合する基本方法
&演算子は、Excelで文字列を結合するもっとも基本的な方法です。
たとえば、A1セルに「山田」、B1セルに「花子」と入力されている場合、C1セルに次の数式を入力します。
=A1&B1
結果は、次のようになります。
山田花子
この数式では、A1セルの文字とB1セルの文字がそのまま続けて表示されます。


姓と名の間にスペースを入れて結合する
姓と名の間にスペースを入れたい場合は、スペースをダブルクォーテーションで囲んで数式に入れます。
=A1&" "&B1
結果は、次のようになります。
山田 花子
全角スペースにしたい場合は、ダブルクォーテーションの中に全角スペースを入れます。
=A1&" "&B1
氏名を扱う場合は、半角スペースか全角スペースかを最初に決めておくと、一覧表全体の見た目をそろえやすくなります。
固定文字を追加して結合する
&演算子では、セルの文字だけでなく、固定の文字も一緒に結合できます。
たとえば、A1セルの名前の後ろに「様」を付けたい場合は、次のように入力します。
=A1&"様"
商品名と型番をつなげたい場合は、次のようにハイフンを入れて結合できます。
=A1&"-"&B1
&演算子は、数式の形が分かりやすいため、少ないセルを結合する場合に向いています。
&演算子のメリットと注意点
&演算子のメリットは、関数名を覚えなくても使えることです。古いExcelでも使えるため、環境を選びにくい点も便利です。
一方で、結合するセルが多くなると数式が長くなります。たとえば、A1からF1までをすべて結合する場合、次のように入力する必要があります。
=A1&B1&C1&D1&E1&F1
このような場合は、CONCAT関数やTEXTJOIN関数を使った方が数式を短くできます。
CONCAT関数で複数セルをまとめて結合する
CONCAT関数は、複数のセルやセル範囲をまとめて結合できる関数です。
たとえば、A1セルに「山田」、B1セルに「太郎」、C1セルに「さん」と入力されている場合、次の数式でまとめて結合できます。
=CONCAT(A1:C1)
結果は、次のようになります。
山田太郎さん
&演算子で同じことをする場合は、次のようになります。
=A1&B1&C1
セル数が少ない場合は&演算子でも問題ありません。ただし、結合するセルが多い場合や、A1:D1のように範囲で指定したい場合は、CONCAT関数の方がすっきり書けます。
CONCAT関数は、Microsoft 365やExcel 2019以降のExcelで使える関数です。古いExcelでは使えない場合があるため、その場合は&演算子やCONCATENATE関数で代用します。
CONCAT関数では区切り文字を一括指定できない
CONCAT関数はセル範囲をまとめて結合できる便利な関数ですが、区切り文字を一括で入れる機能はありません。
たとえば、A1からC1までをスペース区切りで結合したい場合、CONCAT関数だけでは簡単に指定できません。
このように、セルとセルの間にスペース、カンマ、スラッシュ、改行などを入れたい場合は、次に紹介するTEXTJOIN関数を使う方が便利です。
TEXTJOIN関数で区切り文字を入れて結合する
TEXTJOIN関数は、区切り文字を指定して文字列を結合できる関数です。
また、空白セルを無視するかどうかも指定できます。
基本の形は次のとおりです。
=TEXTJOIN(区切り文字, 空白セルを無視するか, 結合する範囲)
たとえば、A1セルに「山田」、B1セルが空白、C1セルに「太郎」と入力されている場合、次の数式を入力します。
=TEXTJOIN(" ",TRUE,A1:C1)
結果は、次のようになります。
山田 太郎
2つ目の指定にTRUEを入れると、空白セルを無視して結合します。B1セルが空白でも、余計なスペースが続けて入らず、見た目を整えやすくなります。



住所や氏名のように空白セルが混ざりやすいデータは、TEXTJOIN関数を使うと余計なスペースやカンマを減らせます。
カンマ区切りで文字列を結合する
複数のキーワードや項目をカンマ区切りでまとめたい場合は、区切り文字にカンマを指定します。
=TEXTJOIN(",",TRUE,A1:C1)
たとえば、A1セルに「東京」、B1セルに「大阪」、C1セルに「名古屋」と入力されている場合、結果は次のようになります。
東京,大阪,名古屋
カンマの後ろに半角スペースも入れたい場合は、区切り文字を次のようにします。
=TEXTJOIN(", ",TRUE,A1:C1)
結果は、次のようになります。
東京, 大阪, 名古屋
改行で文字列を結合する
TEXTJOIN関数では、改行を区切り文字にして結合することもできます。
セル内で改行した形にしたい場合は、区切り文字にCHAR(10)を指定します。
=TEXTJOIN(CHAR(10),TRUE,A1:C1)
ただし、数式を入れただけでは改行表示にならない場合があります。その場合は、対象セルで「折り返して全体を表示する」を有効にします。
住所、メモ、備考欄などを1つのセルにまとめたい場合は、改行で結合すると見やすくなります。
TEXTJOIN関数のメリットと注意点
TEXTJOIN関数のメリットは、区切り文字と空白セルの扱いをまとめて指定できることです。
特に、次のようなデータでは使いやすい関数です。
- 姓・名・敬称をスペース付きで結合したい
- 郵便番号・住所・建物名を結合したい
- 空白セルを飛ばして見た目を整えたい
- 複数項目をカンマ区切りでまとめたい
一方で、TEXTJOIN関数は古いExcelでは使えない場合があります。利用しているExcelのバージョンによっては、&演算子やCONCAT関数で代用する必要があります。
CONCATENATE関数とCONCAT関数の違い
Excelには、以前からCONCATENATE関数という文字列結合の関数もあります。
CONCATENATE関数でも文字列を結合できますが、現在のExcelではCONCAT関数が後継の関数として用意されています。
古いExcelファイルを開いたときに、次のような数式を見かけることがあります。
=CONCATENATE(A1,B1)
この数式は、A1セルとB1セルを結合するものです。
すでにCONCATENATE関数で作られているファイルを無理に直す必要はありません。ただし、新しく数式を作る場合は、CONCAT関数またはTEXTJOIN関数を使う方が整理しやすくなります。
| 関数 | 特徴 | 使い方の目安 |
|---|---|---|
| CONCATENATE | 以前からある文字列結合関数 | 古いファイルで見かけることがある |
| CONCAT | CONCATENATEの後継として使いやすい | 新しく作る数式で範囲結合したいとき |
| TEXTJOIN | 区切り文字と空白セル無視を指定できる | 見た目を整えて結合したいとき |
日付や数値を結合するときの注意点
文字列を結合するとき、日付や数値を含める場合は注意が必要です。
Excelでは、日付や数値をそのまま結合すると、表示形式が思った通りにならないことがあります。
たとえば、A1セルに日付、B1セルに予定が入力されている場合、次のように結合したとします。
=A1&" "&B1
この場合、日付が「2026/5/9」のように表示されず、5桁の数字のように表示されることがあります。これは、Excelが日付を内部的にシリアル値として扱っているためです。
日付の見た目を整えて結合したい場合は、TEXT関数を組み合わせます。
=TEXT(A1,"yyyy/mm/dd")&" "&B1
このようにすると、日付を「2026/05/09」のような形に整えてから文字列として結合できます。



日付が数字のように表示されたときは、TEXT関数で見た目を整えてから結合すると安全です。
金額を結合するときは桁区切りも指定する
金額を文字と結合したい場合も、TEXT関数を使うと見た目を整えられます。
たとえば、A1セルに「1000」と入力されている場合、次の数式を使います。
=TEXT(A1,"#,##0")&"円"
結果は、次のようになります。
1,000円
単に「=A1&”円”」と入力しても結合はできますが、桁区切りのカンマを入れたい場合はTEXT関数を組み合わせるのが便利です。
結合した結果を値として固定する方法
数式で文字列を結合した場合、元のセルを変更すると結合結果も変わります。
たとえば、A1セルとB1セルを結合している場合、A1やB1の内容を変更すると、結合後のセルも自動で変わります。
結合結果を固定したい場合は、数式のままではなく、値として貼り付けます。
手順は次のとおりです。
- 結合結果が入っているセルをコピーする
- 貼り付け先を選択する
- 「値のみ貼り付け」を選ぶ
これで、数式ではなく文字列として固定できます。
元データを削除する予定がある場合や、他の人にファイルを渡す場合は、結合結果を値として固定しておくと安心です。
結合した結果を数式ではなく文字列として残したい場合は、値だけ貼り付ける操作もあわせて覚えておくと便利です。


文字列結合でよくあるトラブル
文字列結合の数式はシンプルですが、スペース、日付、空白セル、改行の扱いでつまずくことがあります。
スペースが入らない
姓と名の間にスペースを入れたい場合は、セルとセルの間にスペースを文字として追加します。
=A1&" "&B1
ダブルクォーテーションの中にスペースを入れ忘れると、文字がそのまま続けて表示されます。
空白セルの分まで区切り文字が入る
&演算子やCONCAT関数では、空白セルを自動で飛ばして見た目を整えることはできません。
空白セルを無視したい場合は、TEXTJOIN関数を使います。
=TEXTJOIN(" ",TRUE,A1:C1)
TRUEを指定すると、空白セルを無視して結合できます。
改行で結合したのに改行されない
CHAR(10)を使って改行で結合しても、セルの表示設定によっては1行のまま表示されることがあります。
その場合は、結合結果のセルを選択し、「折り返して全体を表示する」を有効にします。
数式だけでなく、セル側の表示設定も確認するのがポイントです。
Excelの文字列結合は、&演算子だけでも対応できますが、CONCAT関数やTEXTJOIN関数を使えるようになると、名簿や住所録、一覧表の整理がかなり楽になります。
特に、TEXTJOIN関数は区切り文字や空白セルの扱いまで指定できるため、実務のデータ整理で役立つ場面が多いです。
Excelの関数をその場しのぎではなく、基本から順番に学び直したい場合は、オンライン講座を活用して、表作成、関数、貼り付け、印刷までまとめて確認しておくと作業の幅が広がります。
まとめ
Excelで文字列を結合する方法は、主に&演算子、CONCAT関数、TEXTJOIN関数の3つです。
少ないセルを結合するだけなら、&演算子が簡単です。姓と名をつなげる、商品名と型番をつなげる、固定文字を追加するような作業に向いています。
複数のセル範囲をまとめて結合したい場合は、CONCAT関数が便利です。ただし、区切り文字を一括で指定する機能はないため、スペースやカンマを入れたい場合はTEXTJOIN関数を使う方が作業しやすくなります。
TEXTJOIN関数は、区切り文字を指定でき、空白セルも無視できます。住所、氏名、キーワード一覧、カンマ区切りのデータなどを整えるときに便利です。
また、日付や金額を結合するときは、表示形式が崩れないようにTEXT関数を組み合わせると安心です。
結合した結果を固定したい場合は、値だけ貼り付ける操作もあわせて使いましょう。
文字列結合は、名簿、住所録、商品リスト、管理表などでよく使う基本操作です。用途に合わせて使い分けることで、手入力の手間を減らし、Excel作業を効率化できます。


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