自宅で使っているOfficeが古くなり、そろそろ買い替えを考えている方も多いのではないでしょうか。
WordやExcelを使うためにOfficeを購入しようとすると、数万円の費用がかかります。家族それぞれのパソコンに用意するとなれば、負担はさらに大きくなります。
実は、Officeには買い切り版の「Office 2024」だけでなく、最大6人で利用できる「Microsoft 365 Family」という選択肢があります。
結論からいえば、1人で長く使うなら買い切り版、家族2人以上で使うならMicrosoft 365 Familyも比較する価値があります。
ただし、利用人数だけで決まるわけではありません。デスクトップPCとノートPCを併用する場合や、何年間使い続けるかによっても、お得な選択は変わります。
この記事では、私自身が家族のOffice環境を見直すことになった経験をもとに、購入費用やライセンスの違い、家庭での利用方法を比較します。
家族の古いOfficeを見直そうと思ったきっかけ
これまで会社のパソコンではMicrosoft 365を利用してきました。WordやExcel、Outlookを日常的に使い、必要な機能を継続して利用できる便利さを感じています。
一方、自宅では家族がそれぞれ古いバージョンのOfficeを使い続けています。
私自身も自宅で複数のパソコンを使いますし、妻や娘にもそれぞれパソコンがあります。
そこで考えたのが、家族のOfficeをまとめて見直すことでした。
これまでのように、それぞれのパソコンにOfficeを購入するのがよいのか。それとも、Microsoft 365を家族で利用する方が経済的なのか。
調べていくうちに、個人向けのMicrosoft 365 Personalだけでなく、家族で共有できるFamilyプランがあることに注目しました。
Officeを購入する際は、目の前のパソコン1台だけで考えるのではなく、家族全体で必要な人数と台数を確認することが大切だと感じています。
Microsoft 365 Familyとは?家族でOfficeを使えるサービス
Microsoft 365 Familyは、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどを利用できる、家庭向けのサブスクリプションサービスです。
一般的な買い切り版Officeとは異なり、年間または月額料金を支払いながら利用します。
最大の特徴は、契約者本人を含めて最大6人が、それぞれのMicrosoftアカウントでOfficeを利用できることです。
Microsoft 365 Familyの主な特徴
- 契約者を含めて最大6人で利用できる
- 各ユーザーが複数のPCやスマートフォンなどで利用できる
- 1人あたり最大5台のデバイスで同時にサインインできる
- Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどを利用できる
- 機能更新やセキュリティ更新を継続して受けられる
- OneDriveのクラウドストレージを利用できる
- 家族それぞれのファイルやメールは原則として非公開で管理される
例えば、夫婦と子どもの3人がそれぞれパソコンを持っている場合でも、個別にMicrosoft 365 Personalを契約する必要はありません。
Familyの契約者が共有の招待を送り、対象者がMicrosoftのファミリーグループに参加することで、各自のアカウントから利用できる仕組みです。
ただし、Copilotなど一部のAI特典は契約者本人に限られ、すべての機能を6人で共有できるわけではありません。
2026年からOneDriveの容量にも変更がある
Microsoft 365 Familyのクラウドストレージについては、契約時期による違いにも注意が必要です。
2026年10月8日以降の新規契約では、OneDriveの容量が家族全体で合計2TBを共有する方式になりました。
それ以前の契約者には1人あたり1TB、最大6TBの方式が適用されていましたが、既存契約についても2027年5月2日以降の更新時に新しい方式へ移行する予定です。
なお、容量を共有することと、保存したファイルを家族全員に公開することは別です。各ユーザーのファイルは引き続き非公開で管理されます。
参考:Microsoft公式|Microsoft 365ストレージへの変更
Office 2024とMicrosoft 365 Familyの違いを比較
Officeを購入する場合、主な選択肢は買い切り版とサブスクリプション版です。
さらに、サブスクリプション版には1人向けのPersonalと、複数人向けのFamilyがあります。
| 比較項目 | Microsoft 365 Family | Microsoft 365 Personal | Office Home 2024 |
|---|---|---|---|
| 購入方式 | サブスクリプション | サブスクリプション | 買い切り |
| 公式価格(税込) | 年27,400円 | 年21,300円 | 41,380円 |
| 利用人数 | 最大6人 | 1人 | 1ユーザー |
| 利用台数 | 各ユーザーが複数端末で利用可能 | 複数端末で利用可能 | 日本版は2台まで |
| 同時サインイン | 1人最大5台 | 最大5台 | サブスクリプション方式ではない |
| Word・Excel | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
| Outlookデスクトップ版 | 利用可能 | 利用可能 | 含まれない |
| 継続的な新機能の追加 | あり | あり | 原則なし |
| 契約更新 | 必要 | 必要 | 不要 |
※価格は2026年11月5日時点のMicrosoft公式価格です。販売店やキャンペーンによって変動します。
この比較で重要なのは、Office Home 2024も日本では2台まで利用できることです。
ただし、2台というのは2人でライセンスを分け合えるという意味ではありません。
Office 2024の2台利用はデスクトップとノートPCに便利
例えば、自宅のデスクトップPCと、外出先で使うノートPCを持っている場合です。
日本向けの買い切り版Office 2024は、1ユーザーが2台までインストールできるため、このような使い方に適しています。
一方、夫が1台、妻が1台というように、別々の人がそれぞれ利用する場合は注意が必要です。
日本向けライセンスにおける2台目の使用権は、最初にライセンスを取得した利用者自身のためのものです。2人それぞれが独立して使用する目的で1本のライセンスを分けることはできません。
そのため、PCの台数だけでなく、実際にOfficeを使う人数を確認する必要があります。
家族3人でOfficeを使うと費用はいくら違う?
ここからは、私の家庭と同じように、3人がそれぞれパソコンを使う場合を考えてみます。
比較するのは、Office Home 2024を3人分購入する方法と、Microsoft 365 Familyを1契約する方法です。
Office Home 2024を3人分購入する場合
Office Home 2024のMicrosoft公式価格は41,380円です。
家族3人がそれぞれ利用する場合、3本購入すると合計124,140円になります。
一度購入すれば毎年の支払いは発生しませんが、将来新しいOfficeへ買い替える場合には別途費用が必要です。
Microsoft 365 Familyを家族3人で利用する場合
Microsoft 365 Familyの公式年額は27,400円です。
3人で利用しても6人で利用しても、同じFamily契約の範囲内であれば基本料金は変わりません。
この条件で、利用年数ごとの支払総額を比較してみましょう。
| 利用期間 | Family | Office 2024 3人分 |
|---|---|---|
| 1年間 | 27,400円 | 124,140円 |
| 2年間 | 54,800円 | 124,140円 |
| 3年間 | 82,200円 | 124,140円 |
| 4年間 | 109,600円 | 124,140円 |
| 5年間 | 137,000円 | 124,140円 |
※価格が変わらず、Familyは毎年更新し、Office 2024は買い替えないと仮定した単純計算です。
4年間までならFamilyの支払総額が安く、5年間になると買い切り版の方が安くなる計算です。
ただし、ここには重要な注意点があります。Office 2024は2029年10月9日にサポート終了が予定されています。
2026年後半から5年間使う場合、サポート終了後の期間も含まれるため、安いからといって同じバージョンを使い続けることはおすすめできません。
そのため、長期間の費用比較では、次のOfficeに買い替える費用やセキュリティ面も考慮する必要があります。
参考:Microsoft公式|Office 2024のサポート期間
家族2人ならどちらがお得?
夫婦2人で使う場合は、買い切り版をそれぞれ購入すると82,760円です。
Familyなら3年間で82,200円となり、ほぼ同じ費用になります。
3年を超えてOfficeを買い替えずに使う場合は、買い切り版の方が支払総額を抑えられる可能性があります。
ただし、サポート期間や新しい機能の必要性によって判断は変わります。
家族でOfficeを使うなら、こんなケースも考えたい
家族向けのOfficeというと、夫婦や学生の子どもが利用するイメージがあるかもしれません。
しかし、実際の家庭では、パソコンを使う家族の年齢も、利用方法もさまざまです。
学生の子どもが使う場合
子どもが学校の課題やレポートでWordやExcel、PowerPointを使う機会は少なくありません。
ただし、学校によっては在学中にMicrosoft 365を無料または学校の契約で利用できる場合があります。
家庭で新たに購入する前に、学校からOfficeの利用案内が出ていないか確認しておきましょう。
学校の提供がない場合や、家族もOfficeを必要としている場合には、Familyが選択肢になります。
社会人になった子どもが使う場合
Microsoft 365 Familyには、共有する相手が学生でなければならないという条件はありません。
そのため、社会人になった子どもが家庭でOfficeを利用するケースでも検討できます。
ただし、Familyは家庭向けのサービスであり、Microsoft公式のプラン比較では同一世帯向けと案内されています。別居している場合は、共有条件を確認してから契約することが大切です。
高齢の親がパソコンを使う場合
以前、母に頭の体操も兼ねてパソコンを用意したことがあります。
現在はスマートフォンを利用しており、パソコンには触れていませんが、高齢の親がパソコンを使う際には、子どもが初期設定やソフトの導入を手伝うこともあるでしょう。
Officeを利用する場合も、購入だけでなく、ライセンスの管理や更新など、家族のサポートが必要になることがあります。
こうした場合、家族全体のソフトウェア環境を把握しておくことには意味があります。
ただし、Microsoft 365 Familyを契約しただけで、親のパソコンを遠隔操作したり、トラブルを自動的に解決したりできるわけではありません。また、離れて暮らす親への共有についても、契約条件の確認が必要です。
重要なのは、必要なソフトを家族が個別に購入するだけでなく、家庭全体の利用方法から考えることです。
Microsoft 365 Familyのメリットと注意点
メリットは家族共有と継続的な更新
Familyのメリットは、単に6人まで使えることだけではありません。
家族がそれぞれWordやExcelを利用でき、パソコンを買い替えた場合も、同じMicrosoftアカウントで新しい端末へOfficeをインストールできます。
デスクトップPC、ノートPC、スマートフォンなど、複数の機器を使い分ける家庭には便利な仕組みです。
また、新しい機能やセキュリティ更新が継続して提供されるため、買い切り版のように次のバージョンへの買い替えを検討する機会も減らせます。
注意点は毎年の料金が発生すること
一方、Familyは利用を続ける限り料金が発生します。
年額27,400円の公式価格で契約した場合、使う人数が1人でも3人でも同じ料金です。
そのため、1人しか利用しない場合には、Familyを選ぶ必要性は低くなります。
また、契約を終了すると、デスクトップ版Officeを継続して編集用途に利用できなくなるほか、OneDriveの容量にも影響します。
年額料金だけでなく、継続利用を前提に考える必要があります。
家族それぞれのデータは共有されない
Familyという名称から、家族全員が同じアカウントやファイルを使うと思うかもしれません。
しかし、Officeを利用する際は、それぞれのMicrosoftアカウントを使用します。
OneDriveの保存ファイルやメールなども、本人が共有しない限り、家族に自動公開されることはありません。
家族の契約をまとめながらも、それぞれのプライバシーを保てる仕組みになっています。
Officeを安く購入するならAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングも比較
Microsoft 365 FamilyやOffice 2024は、Microsoft公式サイトだけでなく、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでも取り扱われています。
販売価格やポイント還元、キャンペーンによって実質的な負担額が変わるため、購入前に複数の販売先を確認することをおすすめします。
Microsoft 365 Family|家族でOfficeを使いたい人向け
夫婦や親子など、複数人がOfficeを利用する家庭に向いています。
購入する際は、Microsoft 365 Familyの年間利用版であること、利用開始方法や更新条件を確認しましょう。
Office Home 2024|買い切りで使いたい人向け
Word、Excel、PowerPointを中心に利用し、毎年の支払いを避けたい人にはOffice Home 2024が候補になります。
日本向けの正規ライセンスでは1ユーザーが2台まで利用できるため、自宅のデスクトップPCとノートPCを併用する場合にも適しています。
Office Home & Business 2024|Outlookも必要な人向け
Office Home 2024にはOutlookのデスクトップ版が含まれていません。
WordやExcelに加え、Outlookも利用したい場合は、Office Home & Business 2024が候補です。
日本向けの正規ライセンスでは1ユーザーが2台まで利用できます。
格安のOfficeライセンスには注意
通販サイトでは、通常価格と比べて極端に安いOfficeが販売されている場合があります。
しかし、PCへの付属を前提としたライセンスや、販売・譲渡条件が異なる商品などもあるため、価格だけで選ぶのは避けたいところです。
購入時には、製品名、ライセンス形態、日本国内での利用条件、販売元、購入後のサポートを確認しましょう。
Officeは買い切り版とFamilyのどちらがおすすめ?
ここまでの内容を踏まえると、次のように整理できます。
Officeの選び方
- 1人で長く使う:Office Home 2024を検討
- 1人で最新機能を使う:Microsoft 365 Personalを検討
- 夫婦や親子で使う:Microsoft 365 Familyと買い切り版を費用比較
- 家族3人以上で使う:Microsoft 365 Familyが有力候補
- デスクトップとノートPCを1人で使う:買い切り版の2台利用も便利
- Outlookも必要:Microsoft 365またはOffice Home & Business 2024を検討
- 学生が利用する:学校が提供するOfficeの有無を先に確認
特に家族3人以上でOfficeを使う場合は、買い切り版を人数分購入する前に、Familyとの費用差を確認することをおすすめします。
ただし、必ずFamilyの方が安いわけではありません。何年使うか、どの機能が必要か、家族それぞれの利用状況によって選ぶことが大切です。
Officeの購入前によくある質問
Microsoft 365 Familyは6台までしか使えない?
いいえ。6という数字は利用人数の上限です。
1人につき複数のデバイスにインストールでき、同時に最大5台でサインインできます。
そのため、家族3人がそれぞれデスクトップPCとノートPCを使う場合でも、人数と利用条件の範囲内で利用できます。
子どもが社会人でもFamilyを使える?
Microsoft 365 Familyには、学生だけに共有を限定する条件はありません。
ただし、ファミリーグループへの参加が必要で、家庭向けプランとしての利用条件があります。特に別居している場合は、契約前にMicrosoftの最新条件を確認しましょう。
Familyで家族のWordやExcelファイルが見えてしまう?
いいえ。各ユーザーが自分のMicrosoftアカウントを利用するため、ファイルやメールが自動的に家族へ公開されることはありません。
必要なファイルだけを共有することも可能です。
Office 2024は一度購入すればずっと使える?
買い切り版なので、サブスクリプションのような年間契約の更新は必要ありません。
ただし、永続ライセンスだからといって、サポートが永久に続くわけではありません。
Office 2024は2029年10月9日にサポート終了予定です。長く使う場合には、将来の買い替えも考慮する必要があります。
まとめ|Officeは家族全体の利用環境から選ぶと節約につながる
自宅で家族が使っている古いOfficeを見直すにあたり、当初はそれぞれ新しいOfficeを購入することを考えていました。
しかし、Microsoft 365 Familyという選択肢を知ることで、家族全体で契約する方法も検討できるようになりました。
一方、デスクトップPCとノートPCを1人で使うのであれば、日本向けOffice 2024の2台利用も魅力的です。
どちらが得になるかは、家族の人数、パソコンの台数、利用年数によって異なります。
Officeを購入する前に、まず家族の中で何人が利用するのか、どのパソコンに必要なのかを確認してみてください。
そのうえで、買い切り版とFamilyの費用を比較すれば、自分の家庭に合ったOfficeを選びやすくなるはずです。
今回の見直しを通じて、私自身も家族のパソコン環境をまとめて考える大切さを改めて感じました。
Officeはパソコン1台ごとに購入するものと決めつけず、家族全体で賢く使う方法を検討してみてはいかがでしょうか。



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