ExcelでAIを使う方法として、MicrosoftのCopilotだけでなく、OpenAIの「ChatGPT for Excel」が利用できるようになっています。
ChatGPT for Excelは、Excelの画面内にChatGPTを表示し、自然な言葉で指示しながら、表や数式の作成、データ分析、シートの整理、エラーの確認などを行えるExcelアドインです。
チエバコ無料版のChatGPTを使っているけど、ExcelでもChatGPTを使えるの?
はい。2026年9月17日時点では、ChatGPT FreeでもChatGPT for Excelを利用できます。
しかも現在はPlus・Proだけではなく、Free・Go・Business・Enterprise・Eduなどを含め、ChatGPTの幅広いプランを対象に世界中で提供されています。ただし、プランごとに利用上限などの条件があります。
この記事のポイント
- ChatGPT for ExcelはOpenAIが提供するExcel用アドイン
- ChatGPT Freeでも利用できる
- Excel内のサイドバーから自然な言葉で指示できる
- 表・数式の作成、データ分析、修正、シート整理などに対応する
- MicrosoftのCOPILOT関数は2026年9月14日で提供終了した
- ChatGPT for ExcelとMicrosoftのCopilot in Excelは別のサービス
ChatGPT for Excelとは?Excelの中でChatGPTを使える機能
ChatGPT for Excelは、OpenAIが提供するExcel用のアドインです。
通常のChatGPTのチャット画面でExcelの内容について質問する場合は、Excelファイルをアップロードしたり、表をコピーして貼り付けたりして内容を渡すのが一般的です。
ChatGPT for Excelを追加すると、Excelの画面内にChatGPTのサイドバーを表示し、開いているブックの内容をもとに作業を依頼できます。
例えば、次のような指示ができます。
- この売上表を月別に集計して
- このデータに適した数式を作って
- B145セルでエラーになる原因を調べて
- 3つのシートから売上の傾向をまとめて
- 重複データを整理して表記を統一して
- 予算表を作り、合計とグラフも追加して
従来のように「どの関数を使えばよいか」を最初から自分で判断しなくても、やりたいことを日本語で伝えてExcel作業を進められるのが大きな特徴です。
ChatGPT for Excelは無料で使える?Plusでも利用可能
2026年9月17日時点で、ChatGPT for ExcelはFreeプランから利用できます。Plusも対象で、Freeとは利用上限の扱いが異なります。
| ChatGPTプラン | ChatGPT for Excel | 利用条件 |
|---|---|---|
| Free | 利用可能 | 利用量に制限あり |
| Go | 利用可能 | 利用量に制限あり |
| Plus | 利用可能 | エージェント型利用上限の範囲内 |
| Pro | 利用可能 | エージェント型利用上限の範囲内 |
| Business | 利用可能 | 契約・利用条件により異なる |
| Enterprise | 利用可能 | 管理者設定・契約条件により異なる |
Plusを契約している場合、ChatGPT for Excelを利用するためだけに別のChatGPTプランへ変更する必要はありません。
ただし、Plus・ProではChatGPT for Excelの利用量がエージェント型機能の利用上限と共有されます。大規模なブックや複数の処理をまとめて依頼する場合などは、より多くの利用枠を消費する場合があります。
そのため、「Plusなら無制限にExcelで使える」という意味ではない点には注意が必要です。
ChatGPT for Excelの追加方法
ChatGPT for Excelは、Excelのアドインとして追加します。
OpenAIが案内している基本的な手順は次のとおりです。
- Microsoft Excelを開く
- 「ホーム」を開く
- 「アドイン」を選択する
- 「ChatGPT」と検索する
- ChatGPTを追加する
- ExcelのリボンからChatGPTを開く
- 対応するChatGPTアカウントでサインインする
デスクトップ版Excelだけでなく、ExcelのWeb版からも利用できます。
会社や学校のパソコンでは、Microsoft Marketplaceから自由にアドインを追加できない設定になっている場合があります。その場合は、Microsoft 365の管理者による設定やアドインの配布が必要になることがあります。
ChatGPT for Excelで何ができる?
ChatGPT for Excelは、単にExcelの質問に答えるだけの機能ではありません。
開いているブックのシート、セル、数式などを参照しながら、Excel作業そのものを支援できます。
表やシートを一から作成する
「月ごとの家計簿を作って」「商品別の売上管理表を作って」といった指示から、表の構成を考えるところから依頼できます。
項目名、合計欄、数式、書式などを含めたExcelブックを作成する用途に使えます。
数式を作成・確認する
Excelでは、「やりたいことは分かっているけれど、どの関数を使えばよいか分からない」という場面がよくあります。
ChatGPT for Excelでは、処理したい内容を自然な言葉で伝え、必要な数式を作成したり、既存の数式の意味を確認したりできます。



複雑な関数を覚える前に、「この結果を出したい」と伝えられるのは大きな変化だね。
エラーの原因を調べる
数式エラーが発生しているセルについて、「なぜエラーになっているのか」「どこを修正すればよいのか」と質問できます。
複数のセルやシートを参照している数式では、参照関係を自分で一つずつ確認するより、原因を探す手掛かりを得やすくなります。
複数シートの内容をまとめて確認する
ChatGPT for Excelは、数式や参照関係を含む複数タブのブックにも対応しています。
例えば、月ごとに分かれたシートから年間の傾向を調べたり、複数のデータから変化や異常値を探したりする使い方が考えられます。
データや書式を整理する
表記が統一されていないデータ、重複した項目、乱れた書式などを整理する作業にも利用できます。
大量のデータを扱う場合には、修正する範囲や残したい書式を具体的に指定すると、意図しない変更を防ぎやすくなります。
ChatGPT for ExcelとCOPILOT関数の違い
ChatGPT for Excelについて調べている人が混同しやすいのが、Microsoftが提供していたCOPILOT関数です。
しかし、COPILOT関数は2026年9月14日をもってMicrosoft Excelでの提供を終了しています。
COPILOT関数は、次のようにセルへ関数を入力し、AIから得た結果をセルに返す仕組みでした。
=COPILOT("この文章を要約してください",A2:A20)
一方、ChatGPT for Excelはセルに専用関数を入力する方式ではありません。
Excel内に表示されたChatGPTのサイドバーへ、「この表を要約して」「この数式を修正して」と自然な言葉で依頼します。
| 比較項目 | ChatGPT for Excel | COPILOT関数 |
|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Microsoft |
| 利用方法 | Excel内のサイドバーから指示 | セルにCOPILOT関数を入力 |
| 主な操作 | 作成・更新・分析・整理・数式確認など | プロンプトとセル範囲から結果を生成 |
| 結果 | 複数シートを含むブックの作成・更新・分析ができる | 基本的に関数を入力したセルへ返す |
| 2026年9月17日時点 | 提供中 | 2026年9月14日で提供終了 |
つまり、両者は似た名前でも仕組みが大きく異なります。
また、COPILOT関数を使用していた既存ブックでは、すでに計算済みの結果はキャッシュされた値として残る場合がありますが、再計算すると関数が認識されず「#NAME?」エラーになるとMicrosoftが案内しています。


ChatGPT for ExcelとCopilot in Excelの違い
もう一つ区別しておきたいのが、現在Microsoftが提供しているCopilot in Excelです。
「ChatGPT for Excel」と「Copilot in Excel」は、どちらもExcel内でAIを使えるため似ていますが、提供する会社と契約するサービスが異なります。
| 比較項目 | ChatGPT for Excel | Copilot in Excel |
|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Microsoft |
| 利用するAIサービス | ChatGPT | Microsoft Copilot |
| Excelへの組み込み | ChatGPTアドインを追加 | 対象のMicrosoft 365環境に統合 |
| 主な操作 | ブックの作成・更新・分析・説明など | ブック編集・数式生成・グラフ・ピボットテーブル・分析など |
| 必要な契約 | 対応するChatGPTプラン | Copilotを利用できるMicrosoft 365契約など |
機能には重なる部分がありますが、ChatGPT Plusをすでに利用している人にとっては、現在契約しているChatGPTをExcel内でも利用できることがChatGPT for Excelの大きなポイントです。
一方、Word・PowerPoint・OutlookなどMicrosoft 365全体でAIを使いたい場合は、MicrosoftのCopilotとの連携も選択肢になります。


ChatGPT for Excelで使えるプロンプト例
ChatGPT for Excelでは、専門的なプロンプトを書く必要はありません。Excelで行いたい作業を、そのまま文章で伝えることが基本です。
| やりたいこと | プロンプト例 |
|---|---|
| 数式を作る | 売上金額と原価から粗利益率を計算する列を追加して |
| エラーを調べる | B145セルでエラーが出る原因を確認して、修正方法を教えて |
| データを整理する | この表の表記ゆれを統一して、重複したデータを確認して |
| 傾向を調べる | 1月から12月までの売上から大きく増減している月を調べて |
| 表を作る | 月別の家計簿を作成して、費目別合計と年間合計が分かるようにして |
| 変更範囲を限定する | 入力シートだけを更新して。書式と他のシートは変更しないで |
特に既存のブックを変更するときは、「どこを変更するか」「どこを変更しないか」まで指定すると安全に使いやすくなります。
ChatGPT for Excelを使うときの注意点
便利なChatGPT for Excelですが、AIが作った結果をそのまま信用するのではなく、確認しながら使うことが重要です。
数式や計算結果は必ず確認する
ChatGPTは、数式や分析結果を誤る可能性があります。
特に売上、会計、給与など金額を扱うブックでは、作成された数式や参照セル、集計結果を確認してから使用しましょう。
重要なブックはコピーを作ってから試す
既存ブックへ変更を加える場合は、元のファイルを複製してから試すと安心です。
特に大量のセルや複数シートをまとめて変更するときは、最初に「どのシートとセルを変更する予定か教えて」と確認してから作業を依頼する方法も有効です。
VBAやマクロは完全対応とは限らない
OpenAIは、VBAやマクロなど一部の高度なExcel機能について、完全には対応していない場合があると案内しています。
通常の表、数式、データ整理だけでなく、VBAを多用した業務ブックで利用する場合は特に注意が必要です。
通常のChatGPTの会話履歴やメモリとは別
ChatGPT for Excel内で行った会話は、通常のChatGPTのチャット履歴とは別の仕組みです。
通常のChatGPTで行った会話内容やメモリを、そのままExcel側が知っているわけではありません。
業務データを扱う場合は会社のルールを確認する
ChatGPT for Excelでは、回答や編集を行うために、プロンプトや関連するスプレッドシートの内容などが処理されます。
会社の顧客情報、個人情報、未公開情報などを含むExcelファイルで利用する場合は、会社のAI利用ルールや情報管理規程を確認してから使用しましょう。
ChatGPTデスクトップアプリのCodexからExcelを操作する方法もある
ChatGPT for Excelには、さらに一歩進んだ使い方もあります。
OpenAIは、ChatGPTデスクトップアプリのCodexから、ChatGPT for Excelアドインを介して開いているExcelブックを操作する機能も提供しています。
Codexからは、シート、数式、値、書式、グラフなどを確認・更新できます。
通常のサイドバーからChatGPTを利用する方法に加え、ChatGPT側からExcel作業を進められるようになったことで、Excelと生成AIの連携はさらに広がっています。


COPILOT関数終了後、ExcelのAI活用は「関数」から「対話」へ
MicrosoftのCOPILOT関数は、セルへAIを組み込むという新しい使い方を提示しましたが、2026年9月14日で提供を終了しました。
一方で、ChatGPT for ExcelやCopilot in Excelでは、専用関数を入力するのではなく、「Excelで何をしたいか」を自然な言葉でAIへ伝える使い方が中心になっています。
これはExcelの使い方そのものが変わり始めていることを意味します。
これまでExcelでは、目的に合った関数を調べ、数式を組み立て、参照範囲を指定する知識が必要でした。
これからは関数の知識が不要になるわけではありませんが、まずAIへ目的を伝え、作成された数式や結果を人が確認するという使い方が増えていくと考えられます。



Excelを覚える必要がなくなるのではなく、Excelの知識を持つ人ほどAIが作った結果を正しく判断しやすいということだね。
Excelの基本操作や関数、トラブル対処をまとめて確認したい方は、「Excelの使い方まとめ」も参考にしてください。
まとめ|ChatGPT for Excelは無料版から利用できる
ChatGPT for Excelは、OpenAIが提供するExcel用アドインで、Excelの中からChatGPTへ自然な言葉で指示し、表や数式の作成、データ分析、修正、整理などを行える機能です。
2026年9月17日時点では、ChatGPT Freeを含め、Go・Plus・Proなど幅広いプランを対象に世界中で利用できます。
また、2026年9月14日に提供終了したCOPILOT関数とは仕組みが異なり、現在のMicrosoftのCopilot in Excelとも別のサービスです。
- ChatGPT FreeでもChatGPT for Excelを利用できる
- Excelのアドインとして追加する
- 自然な言葉で表・数式・分析・修正などを依頼できる
- COPILOT関数は2026年9月14日で終了した
- MicrosoftのCopilot in Excelとは別サービス
- AIが作成した数式や計算結果は必ず確認する
Excelと生成AIの関係は、「AIに質問する」段階から、AIと一緒にExcelそのものを操作する段階へ進んでいます。
ChatGPTを利用している人なら、Excel作業を効率化する新しい選択肢としてChatGPT for Excelを試してみる価値があります。


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