Microsoft Edgeを使っていて「Webページの表示が遅い」「スクロールがカクカクする」「動画が止まる」と感じたことはありませんか?
そんなときに改善が期待できるのが、ハードウェア・アクセラレーション機能です。
この設定をONにすると、CPU(中央処理装置)だけで行っていた描画処理をGPU(グラフィック処理装置)にも分担させることで、ブラウジング全体のパフォーマンスを向上できます。
この記事では、Edgeの「ハードウェア・アクセラレーション」設定方法と、「GPUが実際に利用されているか確認する手順」を詳しく紹介します。
あわせて、不具合が起きたときの対処法も解説します。
ハードウェアアクセラレーションとは?
ハードウェア・アクセラレーション(Hardware Acceleration)とは、Webページの描画や動画再生などの処理をCPUではなくGPUに任せることで、高速化と負荷軽減を図ります。
通常CPUで行う処理をGPUに任せることで、処理を高速化する仕組みです。
メリット:動画再生やWebページの描画が滑らかになりやすい
デメリット:一部の環境では、画面が真っ黒になる・動作が不安定になるなどの不具合が出ることがある
基本的にはONがおすすめですが、不具合が出た場合にはOFFに切り替えると改善する場合があります。
Edgeでハードウェアアクセラレーションを有効にする方法
Edgeでハードウェアアクセラレーションを有効にする手順を解説します。
Edgeを立ち上げます。

①右上の「…」(三点リーダ)をクリックしメニューを開きます。
②メニューから「設定」をクリックします。
設定画面の左のメニューから「システムとパフォーマンス」をクリックします。

- 左側メニューから「システムとパフォーマンス」をクリックします。
- 「使用可能な場合はグラフィクス アクセラレーションを使用する」をONに切り替えます。
- Edgeを再起動して設定を反映させます。
これで、EdgeがGPUを使って描画や動画処理を行うようになります。
GPUを利用しているか確認する方法
1. Edge内で確認(簡易チェック)
- アドレスバーに「 edge://gpu/ 」と入力
- 「Graphics Feature Status」の項目を確認
- Hardware accelerated → GPUを利用している
- Software only, hardware acceleration unavailable ,Disabled→ GPUは利用されていない
Chromeと同様に、Edgeでも簡単にGPU利用状況を確認できます。
この方法が一番シンプルで分かりやすい確認手順です。
2. Windowsで確認(詳細チェック)
デバイスマネージャー
- Win + X → 「デバイスマネージャー」を開く
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- Intel UHD Graphics → CPU内蔵GPU
- NVIDIA / AMD Radeon → グラフィックボード
タスクマネージャー
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを起動
- 「パフォーマンス」タブを選択
- 左側に「GPU 0 / GPU 1」が表示され、それぞれの稼働状況を確認できる
CPUとGPUのどちらにどれくらい負荷がかかっているかが一目でわかるので、パフォーマンス調整にも役立ちます。
ChromeがどのGPUを使っているかを知りたい場合に便利です。
不具合が出た場合の対処法
ハードウェアアクセラレーションをONにすると、環境によっては以下のような不具合が起こることがあります。
- 動画再生で画面が真っ黒になる
- ページ表示が不安定になる
- フリーズが増える
このような場合は、再び設定画面に戻り「使用可能な場合はグラフィック アクセラレーションを使用する」をOFFに切り替えてみましょう。
また、GPUドライバを最新に更新することで改善することもあります。
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まとめ
ハードウェア・アクセラレーションを有効にすると、Edgeの動作がよりスムーズになり、Webページや動画の処理が快適になります。
edge://gpu/でGPU利用状況をチェックし、問題がなければそのままONで利用を続けましょう。
もし不具合が出る場合はOFFに戻し、ドライバ更新などを試すと改善することが多いです。


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