Google Chromeを使っていると「動作が重い」「動画がカクつく」と感じることはありませんか?
そのような場合に役立つのが ハードウェア・アクセラレーション です。
ChromeがCPUだけでなくGPU(グラフィック処理装置)の力も使うようになり、ページの描画や動画再生がよりスムーズになります。
この記事では、ハードウェアアクセラレーションの設定方法と、実際にGPUを使っているかどうかを確認する手順を解説します。
ハードウェアアクセラレーションとは?
ハードウェアアクセラレーションとは、通常CPUで行う処理をGPUに任せることで、処理を高速化する仕組みです。
- ✅ メリット:動画再生やWebページの描画が滑らかになりやすい
- ⚠ デメリット:一部の環境では、画面が真っ黒になる・動作が不安定になるなどの不具合が出ることがある
基本的にはONがおすすめですが、不具合が出た場合にはOFFに切り替えると改善する場合があります。
Chromeでハードウェアアクセラレーションを有効にする方法
Chromeでハードウェアアクセラレーションを有効にする手順を解説します。
Chromeを立ち上げます。

①「︙」(縦三点リーダ)をクリックしメニューを開きます。
②メニューから「設定」をクリックします。
設定画面からシステムをクリックします。

- 左側メニューから「システム」をクリック
- 「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をONに切り替え
- Chromeを再起動して設定を反映
これでハードウェアアクセラレーションが有効になります。
GPUを利用しているか確認する方法
1. Chrome内で確認(簡易チェック)
- アドレスバーに
chrome://gpu/
と入力 - 「Graphics Feature Status」の項目を確認
- Hardware accelerated → GPUを利用している
- Software only, hardware acceleration unavailable ,Disabled→ GPUは利用されていない
この方法が一番シンプルで分かりやすい確認手順です。
2. Windowsで確認(詳細チェック)
デバイスマネージャー
- Win + X → 「デバイスマネージャー」を開く
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- Intel UHD Graphics → CPU内蔵GPU
- NVIDIA / AMD Radeon → グラフィックボード
タスクマネージャー
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを起動
- 「パフォーマンス」タブを選択
- 左側に「GPU 0 / GPU 1」が表示され、それぞれの稼働状況を確認できる
ChromeがどのGPUを使っているかを知りたい場合に便利です。
不具合が出た場合の対処法
- 動画再生で画面が真っ黒になる
- ページ表示が不安定になる
- フリーズが増える
このような症状がある場合は、再度設定画面から「ハードウェアアクセラレーションを使用する」をOFFに切り替えてみてください。
また、グラフィックドライバを最新に更新することで改善することもあります。
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まとめ
ハードウェアアクセラレーションは Chromeを快適に使うための機能です。
基本はONがおすすめですが、不具合が出る場合はOFFにすると安定する場合があります。
chrome://gpu/
で「Hardware accelerated」と表示されればGPUを利用中であることを確認できます。
WindowsのデバイスマネージャーやタスクマネージャーでもGPUを確認することが可能です。
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