2024年以降、Microsoftは新しい「Outlook(New)」を順次展開しています。
これは、アプリ版の「Outlook(Classic)」とはデザインや設定メニューの構成が異なり、メール設定の手順も一部変更されています。
本記事では、新しいOutlook(New)を使っている方を対象に、
Gmailや独自ドメインメール(例:info@example.com)設定するためのPOP・IMAP・SMTP設定方法を解説します。
Outlook(New)とClassicの違い
・Outlook(new)
新しい「Outlook for Windows」は、Web版「Outlook」OS標準で搭載されている「メール」「カレンダー(予定表)」「People(連絡先)」アプリを統合したアプリケーションです。
・Outlook(classic)」
クラシック「Outlook for Windows」は、Office製品に付属している有料アプリケーションです。
| 項目 | Outlook(New) | Outlook(Classic) |
|---|---|---|
| 対応開始 | 2023年以降 | 従来のデスクトップ版 |
| UI(デザイン) | シンプル・左サイドメニュー構成 | リボンメニュー構成 |
| 対応サービス | Microsoft 365 / Outlook.com / Gmail / Yahoo など | Exchange / POP / IMAP 対応(企業向け中心) |
| メール保存形式 | クラウドベース(同期型) | ローカルPSTファイル対応 |


Outlook(New)でアカウントを追加する手順
メールアドレスの入力手順です。
Gmailの場合は Googleログイン画面に移行します。
独自ドメインメールの場合は「詳細オプション」→「自分でアカウントを設定する」を選びます。


設定画面のメールアカウントにある「アカウントの追加」ををクリックします。

おすすめのアカウントにメールアドレスを入力します。

メールのプロバイダーを選択します。
詳細設定画面が開きますので次の手順に基づいて設定していきます。
独自ドメインメールのPOP/IMAP設定(手動)
「詳細設定」→「IMAP」または「POP」を選択し、以下を入力します。
▼受信メール(IMAPまたはPOP)
- サーバー名:mail.ドメイン名(例:mail.example.com)
- ポート番号:IMAP 993(SSL)/ POP 995(SSL)
- 暗号化方式:SSL/TLS
- ユーザー名:メールアドレス全体(例:info@example.com)
- パスワード:メールサーバーの設定パスワード
▼送信メール(SMTP)
- サーバー名:mail.ドメイン名
- ポート番号:465(SSL)または587(STARTTLS)
- 認証:必要(受信と同じユーザー名・パスワード)
Gmailの設定(OAuth対応)
① Gmailを選択 → Googleログイン画面に進む
② Googleアカウントにログインし、アクセスを許可
Outlook(New)はOAuth認証に対応しており、
IDとパスワードを直接入力する必要はありません。
※二段階認証を有効にしている場合でも、自動的に処理されます。
設定確認・トラブル対処
▼設定を確認する
「設定」→「アカウント」→ 対象メールアドレスを選択 → 詳細設定をクリック。
POP/IMAP/SMTPのサーバー情報が表示されます。
▼よくあるトラブル
| 症状 | 原因・対策 |
|---|---|
| メールの送信ができない | SMTPのポート番号・暗号化設定を確認(465/587) |
| メールが届かない | IMAP設定が無効、またはパスワード誤り |
| Gmailが同期しない | Google側でアプリのアクセスを一時ブロックしている可能性あり |
注意点まとめ
- Outlook(New)はクラウド同期が基本なので、メールデータはローカル保存されません。
- バックアップを取りたい場合は、Classic版または他のメーラーを併用するのが安全。
- 独自ドメインを使用する場合、SSL証明書の有効期限切れに注意。
- Gmailの同期が安定しない場合は、Microsoft 365アカウントとの競合が原因のこともあります。
まとめ
Outlook(New)はクラウド志向の軽快な設計で、Gmailや独自ドメインメールも簡単に設定できます。
ただし、POP接続やローカル保存のような機能は制限されるため、
バックアップやメール管理を重視する方は「Classic」も併用するのがおすすめです。


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